総合トップSS一覧SS No.1-053
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
陵辱の果て 丼兵衛氏 エルレイン×リオン 2003/04/19 -

暗闇

静寂が永遠に支配している空間

…リオン・マグナスは漂っていた。

(僕は…死んだのか…)

だが、何処からか、彼を呼ぶ声が聞こえてくる。

「………………きなさい………………起きなさい………リオン………」

(誰かが僕を呼んでいる…一体誰だ?)

夢現のような朦朧とした感覚から、少しづつ意識が覚醒していく。
ゆっくりと眼を開けると、広い空間が広がっていた。
どうやら、硬い寝台に横たえられている様であったが、身体が思うように動かず、
僅かに首を動かして辺りを見回す事しか出来なかった。

「ようやく気が付きましたね、リオン・マグナス…」

かなり美しい女性が傍に立ち、彼に微笑していた。

「ここは…?」
「ダリルシェイドの教会です。もっとも、貴方もよく知っている場所ですが」

女性の言った通り、ストレイライズ教団のモチーフや祭器が置かれていたりする
ものの、ヒューゴ邸の地下室の様であった。

「お前は…誰だ?」
「私はエルレイン…、貴方を蘇らせた者です」

見た所、ストレイライズ教団の神官が着ているローブを纏っており、かなり高位の
高官の様である。

「今はいつだ?、この部屋の様子では大分経っていると思うが…」
「貴方が死んでから丁度18年後です」

容貌とも相俟って、エルレインの微笑みは聖女のそれを思わせた。

だが、何かが違う。

「僕を善意で蘇らせたとは思えんな。…何が望みだ?」
「貴方はこの世に強い後悔を残して命を落としましたね。
私は貴方にその想いをこの世界で晴らして頂きたいと思いました」

(『後悔』か………)

リオンの脳裏に、かつての仲間を裏切った苦い行為がよぎった。
自分の想い人を守る為とはいえども、結局は全てを失ったのだ。

「例え、僕を蘇らせたとしても、お前の望む通りに動くとは限らないがな。
それとも、僕に神への贖罪をさせるつもりか?」

リオンは皮肉を含んだ口調で言ったが、エルレインの表情から微笑が消え、彫刻の
ような何の感情も見出せなくなった。

「…その通りかも知れませんね」

エルレインは、ゆっくりとリオンの寝台に近付いていった。

「な…何をするつもりだ」
「貴方に印を付ける為の儀式を行います」

エルレインの白く細い手が、リオンの華奢な脚の付け根に置かれた。
「や…やめろっ!!」
エルレインの手はリオンの剛直をタイツ越しにさすり、適度な刺激を与えていた。
「ふふ…、身体に似合わず、立派なものをお持ちの様ですね」
「くっ…」
優しく、しかし容赦無いエルレインの愛撫にリオンの剛直はゆっくりと頭をもたげ、
タイツの股間を押し上げていた。
「ほら、こんなに元気になりましたよ」
「………」
リオンは目をつむり、顔を横に背けて自らの痴態を見まいとしている。
エルレインはリオンの反応などお構いなしとばかりの態度であったが、唐突に手を
止めると、もう片方の手でダガーをローブの懐から取り出した。
「生まれたままの姿になるのです」
「や…やぁっ!!」
エルレインがダガーを振るたびにリオンの古ぼけた制服が切り刻まれてゆく。
(た…助けてくれ………、シャル、マリアン………!!)
リオンは逃げようにも手足が石になったかの様に動かず、空しく身を捩らせるだけ
であり、その間にもエルレインのダガーは振り下ろされていた。
エルレインがダガーを降ろした時、リオンは一糸纏わぬ姿となっていた。
「さぁ、身も心も一つになるのです」
エルレインは音も無くローブを脱ぎ、生まれたままの姿となった。
リオンは寝台に横たわったままであり、彼の剛直のみが天を仰いでいた。
「く…来るなぁ!!」
「ふふっ…、何も恐れる事などありませんよ」
エルレインは寝台に上がると、リオンの身体の上に乗った。
「何を…、んっ!」
リオンの身体を抱えると、顔を豊かな胸に押し付けた。丁度、母親が乳飲み子に
授乳する格好である。
「ん…んん…………」
丁度リオンの唇に乳頭が当たっていたが、リオンは口を貝の様に閉ざして頑なに
拒んでいた。
「仕方の無い子ですね…」
エルレインは指でリオンの鼻を摘んだ。このまま口を閉ざし続ければ窒息しかねない。
(こんな…、こんな辱めを受けるなんて………)
リオンは唇に当てられた乳首を含み、ゆっくりと吸い上げた。紫水晶の瞳には
うっすらと涙がにじんでいる。
「ん…ん…」
「そうです…。お前に必要なのは無垢な心なのです…」
エルレインは微笑みつつ、リオンの頭を優しく撫でていた。
「大人しくなりましたね…」
リオンは観念したのか、エルレインの豊かな胸に顔を埋め、乳首を吸い上げている。
エルレインはリオンの顔をゆっくりと放すと、リオン自身の剛直に腹を沈めた。
「うあぁ………!」
エルレインはリオンの剛直を深々と咥え込むと、ゆっくりと腰を上下させる。
「とても気持ちが良いでしょう?」
「だ…誰が…あぁ………」
リオンは快感に必死に抗っていた。ここで快楽に身を任せては己の大切なものを
エルレインに奪われる恐怖があったからである。
しかし、エルレインは優しく、そして容赦無くリオンを攻め立てた。
「あ…あぁ…うぁぁ………」
「愚かな…、抗っても貴方が苦しむばかりですよ」
エルレインは自分の腰を動かすと共に、リオンのか細い胸に自分の豊かな胸を
押し付け、執拗に撫で擦った。
「あぁ………!!」
「ふふふ…」
リオンは抗し切れず、エルレインの身体の中で白濁液を吸い取られて果てた。

「最後まで強情な子でしたね…。まぁいい、私には既に手駒があります。
あの男はこの子よりもずっと弱かったですが………」
エルレインは下腹部に付いた白濁液を指で掬い、ぺろりと舐めた。


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