作品名 | 作者名 | カップリング | 作品発表日 | 作品保管日 |
無題 | 双子萌え氏 | クラース×ミラルド | 2003/12/13 | - |
『渡したいものがあるから、ちょっと来てくれない?』 時空を駆け巡った旅からしばらくたったある日。 久しぶりのアーチェからの手紙、あまり丁寧とはいえない彼女の字でそう記してあった。 …2日前のことだ。 「あー…なんかさぁ、『なりきりし』っての?うん。ああ、そう、そのなりきりしにさぁ、クラースの衣装もらったんだけど。 これを着れば召喚術が使えるようになります!とか言われたんだけどさ~… あたしさぁ、正直言ってクラースの衣装なんていらないんだよね、ハーフエルフだし、魔法使えるから。」 渡したいものがあるといわれて来てみれば、なんだこれは。 旅の間私が着ていた服とまったく同じものがおいてあるではないか。 しかもアーチェめ、いらないだと? 「…随分失礼な言い草だな」 不服だ、という態度をあらわにしつつ、私は笑みをこぼす。 なんだかんだ言って、会うのは久しぶりなのだ。 嬉しいことも悲しいことも、積もる話はたくさんある。…のに。 「まっ、いいじゃん?…あ~…とりあえずさ、さっさと貰って帰ってくれない?」 「はぁ?」 アーチェときたら、追い出すように服を押し付ける。 「い・い・か・ら!ハイ、もって帰るの!ばいばいっ」 「おいっ。まだ来たばかりだというのにっ」 ずずいと玄関まで押し出して、今にもドアを閉めてしまいそうなアーチェを怒る。 すると、一変して彼女の顔が寂しそうになった。 「なんかさ。…クラース、幸せそうだよ。ミラルドさんがそばに居て。 人の幸せ妬むのって、なんか嫌だけど…でも、あたし、100年も待てるのかなぁ?」 呆気にとられ止まってしまった私の前で、ゆっくりとドアが閉められていく。 蝶番の泣く音が庭に響いた。 ◇ ◇ ◇ 「あらクラース、意外に早かったじゃないの。アーチェさんともっと話してくるかと思ったのに」 少し沈んだ気分のまま我が家のドアを開けると、キッチンミトンをはめたミラルドが振り返ってきた。 家の中は彼女が得意な、焼きあがったばかりのパイが香ばしい匂いを漂わせている。 「荷物だけ受け取らせたらすぐ追い出されたよ」 「で、荷物ってなんだったの?…そんなに大きいものでもなさそうねぇ」 「それが…」 私は渋々、ミラルドの前に衣装を出した。 薄い生地で出来た服が、縮こまるようにテーブルの上に乗る。 「なにこれ」 「私の衣装だ。…と思う」 「着れば召喚術が使えるようになる、ねぇ~。どう割り引いて聞いたって、怪しすぎるわ」 「…だよなあ」 二人はしばらく、衣装を眺め立ち尽くしていた。 怪しいのだ。 アーチェがその、服を貰った…なりきりしという奴がまず怪しい。 それに、服を着るだけで召喚術が使えるようになるわけがないだろう… 「まあでも、実際に着てみて、召喚術が使えるようになったらそれはそれでいいじゃない?」 「なっ、そういう訳には」 「モノは試しよ!ちょっと、着てくるから待ってて!」 「あっ、待てミラルド…ミラ…」 ◇ ◇ ◇ 「どーお?」 数分後、私の前には私と同じ格好をしたミラルドが、ポーズをとっていた。 脇と襟の大きく開いた服。 自分の服ながら、なんとなく恥ずかしい。 意外と露出度の高い服装に、私は思わずクラっときてしまった… …って、もしや、こんな風に私も視姦されていたのか?! コホン、そんなことはどうでもいいとして。 「…で、肝心の召喚術はどうなんだ」 「え?あ、あぁ、そうね。んんん~、出でよ、シルフ!」 クラースに突っ込まれ、ミラルドは召喚の呪文を唱える。 するとどうだか、極々小さなものではなあるが、家の中につむじ風が吹く。 「わ…」 「あ」 二人は一瞬とまって、先にミラルドがわれに帰る。 「すごい!すごいわよクラース!召喚術が…」 「ま、待てよ、そうなると私の長年の研究は一体…」 きゃっきゃと跳ねて喜ぶミラルドの横で、私は少し項垂れる。 「ふふっ、今日の授業、これで出ちゃおうかしら~。悩殺☆ミラルド先生!…みたいな?」 ふざけながら両腕を頭の後ろで組み、柄にもなく悩殺ポーズをとるミラルド。 大きく開いた服の間から、淡い色のブラジャーがちらりとのぞく。 しかしはしゃいでいる本人は気付いていないのか、いろいろなポーズをとり続けている。 だめだ。…当分、気付きそうにない。 「ミラルド、なあ、はしゃいでるところ悪いんだが…その、下着が。」 私は意を決して、ミラルドに忠告をしてみた。 イケイケになってしまった彼女に忠告をするなど、命を自分から捨てに行くようなものだが、 気になるものは仕方ない。恐る恐る声をかけた。 「下着ィ?…あらやだ本当、はみ出てる。じゃあクラース、直してくれないかしら」 一瞬怪訝そうな顔をしたが、事実を認めるとすぐに笑顔を取りもどす。 私はアームホールから手を入れ、ブラの位置を直す。 が、直らない。何度直そうと、艶かしい下着が見えている。 「…直らないんだが」 「直してよ」 不毛な会話が何度繰り返されたことか。 ああ、もう!私は耐えきれず、脇から彼女の背中に手を這わせた。 「もう直らん。…外すぞ」 「えっ、ちょっと」 流石自分の服。私は彼女があわてている間に、下着を取ってしまう。 アームホールから器用にブラを抜いて、床に落とした。 …正直、私はミラルドに萌えている。 下着という邪魔なものが消えた彼女の服の中、 わきの下と乳房の面の変わり端が美しいと思った。 私は思わず、そこに手を伸ばす。 熟れた膨らみを軽くなでると、ミラルドがくすぐったがるような甘い声を上げる。 「…くすぐったっぁ…、ちょっと、こんなところでするって言うの?」 体をのけぞらせながらミラルドはそんなことを言う。 そうだ。ここはダイニングだった。 「じゃ、寝室にでも行くか?」 私は悪戯をした子供のように口端をつりあげる。 ミラルドは、しまった、という顔をして、私から離れようとした。 しかしもう遅い。私は彼女のひざ裏に手を滑り込ませ、 水を掬い上げるようにミラルドを持ち上げた。お姫様抱っこというやつだ。 「や、降ろしてクラース!」 「どうしてだ」 「ほら、その…私重いし」 「慣れた」 足をばたつかせ抵抗するミラルドを「こら」と諌め、私は寝室へと向かった。 人を抱えて歩くと、どうも重心がおかしくなる…気がする。 歩くたびに揺れる私の腕の中は、ミラルドにとってどんな心地だろう。 私はそう思って、視線をミラルドの方へ落とした。 するとどうだ、ミラルドは目を伏せ、指をもじもじと胸のあたりで動かしているではないか。 なるほど、乳首が私の服に擦れるのか。 私は思わず笑ってしまいそうになったが、気を取り直して彼女を呼んでみる。 「ミラルド?」 「…えっ?あっ、…な、何?」 急に呼びかけられたミラルドは、指をさっと隠して私のほうを見つめる。 平静を装おうとしているが、顔は真っ赤だ。 一応言っておくが…私の服は絹なんかではない。 もっとごわごわした生地なものだから、敏感な素肌に擦れれば、相応の刺激があるのだろう。 私は何も言わず笑顔で返して、軋む廊下を歩いていった。 ◇ ◇ ◇ 「…よ、っと」 ベッドの上にミラルドを横たえてやる。 彼女はそんなに重くないものの、流石に少し疲れた。 私もベッドに腰掛ける。それから、横目でミラルドを見た。 早く触ってほしいのか、少し潤んだ目で私の背中を見ている。 服の下で腫れる突起は疼いているのだろう、服が押し上げられているのがよく分かった。 普段は絶対に見せない表情に、虐めたい衝動が顔を出す。 思えば、小さい頃もよくミラルドに意地悪したもんだなぁ。 おもわず、昔のことを思い出してうんうん、と頷きそうになってしまった。 私はミラルドに覆いかぶさるようにして、ベッドの上で膝立ちになる。 胸の真横に手をついて、何度も彼女の唇を貪った。 「クラース…」 うっとりとした目で私を見つめてくるミラルド。 私はベッドに埋まっていた手を彼女の胸に這わせ、その頂をぎゅっと摘んだ。 「んぅっ!」 「ずっと擦れてたんだろう?」 ミラルドの背中が少し跳ねる。 「自分で触ればよかったのに」 「そんなこと…」 「私が旅に行ってる間に、一人で慰めてたのに?」 耳元で囁いてやると、ミラルドは驚いたような顔をした。 「どうしてそれを」 「オリジンがな、見せてくれたんだ」 旅の終わり、オリジンに頼み込んでミラルドの様子を見せてもらったことを、私はゆっくり話した。 みるみるうちに、ミラルドの顔が朱に染まっていく。 恋人の、久しぶりの顔が妙に可愛いと思った。相手は呆れてるかもしれないけど。 「……」 「ここ…もっと触ってほしい?」 服の上からミラルドの双丘を撫でる。 ややあって、ミラルドは私の質問に、小さく頷いて答えた。 私は服の襟に手をかけ、左右にはだけさせた。 ミラルドの美しい乳房があらわになる。 気がついたら私は、そのやわらかい感触を揉み込んで、楽しむことに夢中になっていた。 「ん…あぁ…っ…っくふ…」 たわわな胸を下から持ち上げるように揉んでやる。手には確かな重量感。 力をこめると、乳房の形は確かに変わるのに、白い肌は手を押し返してくる。 私は、右手でミラルドの胸を潰し、開いているほうを舌でぺろりと舐めた。 「やぁ…んっ…」 ミラルドの肌は汗ばんで、舐めると女性の味とともに、少ししょっぱい。 私は舌先で、色づく頂を探り当てると、それを口に含んだ。 舌で乳首をちろちろと転がしながら、時折、軽く歯を立てて甘噛してやる。 その都度、乳首は硬さを増していき、やわらかい乳房とは別物に見えた。 「ン…ぁあっ…」 耳元で悦い声を出され、背中がぞくりとする。 それに気をよくした私は、ミラルドの体のラインにそって手を下にずらした。綺麗な曲線だ。 細いウェストから下を覆う、ニッカボッカにも似たズボンと、その下のショーツに指をかける。 ゆっくり太ももや、艶のある蒼いヘアが晒されていく。 ズボンをひざあたりまで下げると、ミラルドの体を引き寄せ、 彼女の体を半分に折るように…両足を胸のほうへ持ち上げた。 「……っ」 ミラルドは視線を自分の下半身からそらす。 胸の愛撫だけで相当感じていたようで、ミラルドのアソコはすでに濡れそぼっていた。 「…恥ずかしいか?」 「だって…っ…やぁあ…!」 私は秘裂にそって指を動かす。 なぞるうちに彼女の蜜が指を濡らし、私の指はてらてらといやらしく光っていた。 蒼い恥毛を掻き分け、指の感覚を頼りにクリトリスを探しあてる。 「…!!」 少し触れるだけで彼女の腰がひくつく。 私はさらに、包皮を剥いて指の腹でこするようにして刺激を加えていった。 「っつ…クラース、だめ…っ」 愛液が指についているせいか、クリトリスが指から逃げる。 ミラルドの顔は羞恥か快感かで赤く染まっている。 「じゃ、どうしてほしい?」 「……て」 その顔の、さらに赤い唇から細い声が漏れた。聞こえなかった、とミラルドに囁いてやる。 「…もう…クラースのが、ほしい、の…」 掠れた色香のある声でミラルドが懇願してきた。 「んぅっ」 「くっ」 ミラルドの中はよく濡れていた。そのまま下半身が蕩けてしまいそうだ。 私は自分自身を一気に突き入れた。根元までミラルドの中に飲み込まれていく。 たまらなくて、私はすぐに腰を打ちつけだした。 「あっ、んっ、はうっ…!」 一突きごとに二人のつながりが深くなっていくのがわかる。 奥まで突き入れるたびに、ミラルドの内部がきゅっと締まって気持ちいい。 私は彼女の膣を楽しむように、抜けそうな位まで引き抜いては、一気に貫くことを繰り返した。 成熟した、それでいてまだ少女のような肉壷のおかげで、射精感がこみ上げてくる。 よほど興奮しているのだろうか。 すぐにでも達してしまいそうで、私は腰の動きをいったん止める。 「…ぁ…はぁ…」 しかし、ミラルドの方は更なる刺激を求めてか、自ら腰を動かし始めている。 くちゅ、くちゅ… 控えめで、恥じらいをもったような動き方。小さな水音がそれを物語っている。 大胆さは無いが、確実に気持ちいい。 「あぁ…ん…」 彼女を観察しているうちにだいぶ射精感が薄れてきた。 私はミラルドの腰の動きに体を合わせ、同調するように動き始めた。 いきなり再開された私の動きに、ミラルドは動揺したようだ。声が大きくなる。 「あぁっ!んっ!ん…や…クラース…!」 強い刺激に後押しされ、ミラルドは自分を抑えきれなくなっていた。 何度も私の名を呼び、腕を私の背中にまわす。 じゅくっ、じゅくっ… 二人の同調した動きは、先ほどとは違う粘り気を持った音になっていた。 私は夢中になって何度も貫く。 「ぁ…や!クラース!私、もう…!」 ミラルドがイキたいと懇願し、指に力をこめる。 私がもう一突き、膣内をえぐるように貫くと、彼女はあっけなくイってしまった。 体がびくびくと跳ねる。 背中につめを立てられて、私は彼女から自分を抜いてしまった。 「…はぁ、はぁ、はぁ、…ごめ…な、さ…」 ベッドにミラルドの体が沈む。 一人でイってしまって、体から力のぬけきったまま呟いた。 たぶん、私が満たされなかったことに対して謝っているのだろう。 「構わないさ。…起きれるか?」 「うん…」 私はミラルドの腕をとって、上半身を起こさせる。 「四つんばいになれるか?」 「ん…」 そのまま体を捻らせて、両肘と両膝をベッドにつかせた。 イってしまった後の余韻か、まだ膝がおぼつかない。 私は彼女の秘裂の真後ろに、同じように膝立ちになる。 そしてミラルドの臀部を両手で捕まえた。 「自分で、挿れてくれるか」 「じぶん、で…」 熱を持ったままの先端をミラルドの入り口にあてがうと、私はそう言った。 しかしミラルドといえば、意味が理解できないのか、言葉を反芻している。 「自分で私のを入れるんだ。できるだろう?」 私はミラルドを挑発するように言ってやる。 すると、彼女は自分から尻を突き出し、後ずさりするようにして私を飲み込んでいった。 つぷ、くちゅ、… ゆっくりと、ミラルドの膣内に私が飲み込まれていく。 絡みつくような肉の感触だ。 「んぁぁ!」 やがて、全部を飲み込むと、ミラルドは息を詰まらせるように喘ぎ、同時に背中を大きく反らした。 私が少し腰を動かすだけで、彼女はため息をついたように甘く嘆く。 全身を弛緩させたような表情をみると、彼女はとろけるような快楽を味わっているのだろう。 私とてそれは同じだった。今度こそ自分を満たそうと、激しく腰を動かしだす。 「あぁ…!は…ぅ…!」 突くたびにミラルドのみつあみが揺れる。 「もっと、ぁ、ん…!」 私は、眼下で揺れるミラルドの白い尻をつかむと、割れ目を広げてさらに腰を進めた。 先端に子宮口が当たる。私はそこをめがけて何度も強く、腰を打ちつけた。 そろそろ限界が近い。 私を誘うようにして離さないミラルドの膣肉からして、彼女も――― 「クラース…っ、なか…にっ」 「……っ」 私は最後の一突きを彼女の最奥にぶつけると、そのまま意識と白濁を放った。 ◇ ◇ ◇ 「クラース、クラース、ねえ、起きなさいよ」 「ん……」 目を覚ますと、ミラルドがこちらを睨めつけていた。 「何だ、ミラルド、もう少し寝させて…」 「…寝させて?聞こえなかったの、起きろと言ったのよ」 私は甘えるように言った…が、ミラルドのいつに無く厳しい声に、目を覚ますより他に無かった。 「…なんだよ」 寝ぼけ眼のまま、ミラルドに聞く。 「アーチェさんから貰ったこの服から、こんなものが出てきたんだけど」 「?」 彼女が取り出したのは、私が旅の間、敵の駆逐に使っていた本だ。 一体それがどうしたというのだろう。ミラルドは続ける。 「この本。誰の本だと思って?」 「…!」 私はそこまで言われて気付いた。その表紙は…! 「私の書いた本で敵を殴るなんて、許せない!!」 「いや、あ、そ、それはだな、一種の愛情表現で…」 「うるさい!出でよイフリートぉぉ!」
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