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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 ヴァルク氏 フリオ×キャロ 2003/07/15 -

サナトスを倒し、成人の儀を終えたフリオとキャロ。
だが二人は、その後も村の人々の頼まれ事を受けていた。
今も人探しの依頼を受けて狩人の森に来ている。
モンスターは以前に比べれば大人しくなったものの、襲われることは度々あるため二人は万全の用意をしていた。
フリオのコスチュームは、異世界の魔導師『ダオス』。
キャロのコスチュームは、聖なる戦乙女『ワルキューレ』。
二人の最強のコスチュームだ。今の二人の前では、ここに出現するモンスターは赤子同然だった。
森にいる冒険者の情報により、探し人はすぐ見つかった。
「あーあ。何かこう……手応えがねえよなぁ…。」
フリオがつまらなそうに言った。
「なーに言ってるのよ。簡単に済むなら、それでいいじゃない」
フリオは続けて言った。
「まぁ、そりゃそうだけどさ。……何かこう、物足りないんだよなぁ…。刺激が足りないっていうか…」
「もう、まだそんなこと言ってる。……分からなくは無いけど…」
キャロがぼそりと言うと、フリオはやっぱり、といった表情で頷いた。
「だろ?いい方法何かねぇかな…」
「それより、早く戻りましょ。心配してると思うわ」
二人は村に急いだ。
無事に探し人を見つけだし、報酬を受け取る二人。
「さて、頼まれた人探しは終わり、と。これからどうする?」
今日は仕事も休みなのですることがなく、暇を持て余していた。
「そうねえ……。」
暇をつぶす方法を考えるキャロだが、何も良い案が浮かばない。
その時、フリオはひらめいた。
「なあ、どこか広いところでさ、勝負しないか?」
「勝負?」
「ああ。自分の自信のある服で勝負するんだ。良いアイデアだろ?」
フリオの案を聞いたキャロは言った。
「うーん…そうね。それじゃ、勝った方が負けた方に何でも一つ命令できる、っていうのはどう?」
それを聞いたフリオはにやりとして言った。
「おっ、それいいね。んじゃ、場所は狩人の森の奥の泉辺りでどうだ?」
うん、と頷くキャロ。
二人は来た道を戻り、狩人の森に向かった。

奥の泉に到着し、二人は臨戦体勢に入った。
思えば二人で勝負などしたことがなかったため、自分の実力を試す良い機会だった。
二人とも構えたまま動かなかったが、しびれを切らしたフリオが先手を打った。
「こちらからいくぞ!ダオスレーザー!!」
フリオの手のひらから高い熱量を帯びた光線が、キャロに向かって放射された。
キャロは高速で向かってくる熱光線をギリギリでかわし、素早くフリオの懐に入って剣を振るった。
すると、空から無数の光線が降り注いだ。
ワルキューレが得意とする光魔法、レイである。
フリオはレーザーの反動でそれを避けることができず、直撃する。
(これで少しはダメージを負ったはず……!)
これまで数多くの魔物を葬ってきたこの魔法。
直撃すれば、いかに防御力が高いダオスでもひとたまりもない、と彼女は思っていた。
だが、彼は平然としていた。
(嘘……!?)
驚く彼女をよそに、フリオは言った。
「フッ、こんなものが効くとでも思ったか?」
「まだまだこれからよ!ワルキュリアストライクッ!」
ワルキューレ独自の連撃を繰り出す。フリオは瞬時に反応し、彼も特技を繰り出す。
「させるかっ!テトラアサルト!」
手数ならキャロが上のはずだが、残る攻撃をうまくかわされ、殆どダメージを与えられなかった。
(なんてこと…!こんなに強かったの……?だったら!)
キャロは間合いを空けて魔神剣を放ち、さらに剣を叩きつけファイアーボールを撃つ。
「フッ、何のつもりだ?」
フリオは楽々とそれを防ぐと、キャロの姿が消えているのに気付く。
(何処へ消えた…?)
キョロキョロと周りを見回すフリオ。
そのとき、背後からキャロが姿を現した。
「こっちよ!ワルキュリアセイバーッ!!」
キャロは渾身の力を込めて奥義を繰り出した。
さすがの彼も不意をつかれてはガードすることもできず、攻撃をまともに受け吹き飛ばされてしまう。
(やった……!)
奇襲が成功し、密かにガッツポーズをするキャロ。
「くっ…さすがに効いたぜ…」
口調がダオスの物から彼本来の物に戻っている。
彼自身はそんなことに構いもせず、呪文の詠唱を始めた。
「やらせないっ!」
キャロは再び奥義を繰り出そうと剣を振るった。
「甘いっ!ダオスコレダー!!」
呪文の詠唱はフェイクで、攻撃をさせるための罠だった。
膨大な魔力の塊がキャロを襲う。
「きゃあぁっ!」
今度は彼女が吹き飛ばされる。
キャロは立ち上がるがやはりダメージがひどく、体が上手く動かない。
(くっ、負けるもんですかっ!)
かなりのダメージを負ったにも関わらず、果敢に立ち向かっていくキャロ。
「そろそろ終わりにしよう…」
フリオは何やら呪文の詠唱をし始めた。
キャロはまた罠かと思ったが、恐れもせず飛び込んでいった。
(それでいい。来いっ!)
キャロの剣がフリオを捉える前に、彼の呪文が完成した。
「これで終わりだ!タイムストップ!」
その瞬間、彼以外の周りの物全ての動きが止まった。
無論、キャロも例外ではない。
「さて、仕上げといこうか…」
そう言うとフリオはテトラスペル、ダオスレーザーと連続で放った。
放たれた光線と火の玉や氷のつぶては、キャロの目の前で止まった。
「そして時は動き出す…」
止まっていた時が元に戻ると同時にキャロは倒れた。
「へへ、俺の勝ちだな」
倒れた彼女の様子を伺うと、体中ひどい怪我をしていた。
「ちょっとやりすぎたかな……」
フリオはキャロの様子を見て反省した。
先ほどからピクリとも動かないのである。
死んじゃいないよな、とキャロの胸に耳をあてた。
トクン、トクン、と確かに心臓の鼓動を感じる。
フリオは急いで手当てをしようと村に戻った。


レグニア教会の自室に連れ帰り、『クレリック』の服に着替えて治療を始めた。
(すまない…キャロ)
心の中でキャロに謝り、早く目覚めてくれることを願った。
どれくらい回復魔法をかけただろうか。もう傷は完治しているのに意識が戻らない。
「キャロ…」
フリオは心配そうに彼女の顔を見つめた。
まだ目覚める様子はない。
ふと、唇が微かに開いていることに気づく。
(おとぎ話じゃないけど…キスしたら、目を覚まさないかな…)
彼女の唇に引き込まれてしまいそうになるが、ぐっと堪えた。
そんなことがあるはずがない、と思った。だが、黙っていても埒があかない。
(キャロ…)
フリオは優しく口づけた。
すると、小さく呻く声がした。
「う……ん……」
偶然か奇跡か、キャロの意識が戻ったのだ。
「あれ……ここは…?」
キャロはまだ何が起こったのかよく分かっていないらしく、寝ぼけたような声で言った。
「良かった…気がついたか」
フリオはほっと安堵した。
「あ…そっか。私、勝負に負けて…。
じゃあ、何か言うこと聞かなくちゃいけないんだ…」
キャロが思い出したように言うと、フリオは首を横に振った。
「もう、いいんだ。そのことは…」
「え?でも…」
「いいんだよ」
「じゃあ、私からお願いしてもいい?」
フリオはああ、と首を縦に振った。
「さっきみたいに、キスして…。」
「え…?」
彼女の言葉に驚くフリオ。
いつから気がついてたんだ、と聞くと彼女はこう答えた。
「目が覚めたら、フリオがキスしてるから…びっくりしちゃった」
「だろうな。じゃ、もう一回…」
そう言うと、フリオはキャロの唇に再び口づけた。
そっと舌を絡ませると、キャロもそれに合わせた。
「んっ…ん…」
軽いキスがいつの間にか情熱的なキスになり、フリオの理性を崩していった。
着たままだったワルキューレの服を脱がし、キャロ自身の服も脱がしていく。
やがて、可愛い二つのふくらみが現れた。
そこに触れようとすると、キャロが言った。
「フリオも脱いで…」
そうだな、と頷き服を脱ぐ。
改めてふくらみに触れると、そこを揉みしだいた。
「あ……」
続けてフリオはキャロの乳房に口づけ、先端を舌で愛撫した。
「はあっ……気持ちいい…」
素直な反応が嬉しかった。
乳房に触れていた手を彼女の秘部にあてがい、布越しにさすってみた。
「あっ…あぁっ……」
そこをさするうちに小さな染みができ、どんどん大きくなっていった。
「脱がすぞ」
「うん…」
汚れた下布を脱がすと、しっとりと濡れた秘裂が現れた。
直に触れると、キャロは先ほどより甘く喘いだ。
「あんっ…はぁっ……ふぁぁ…」
さらにフリオはそこに舌を這わせる。
「ひゃんっ…はぁっ…そこっ……やだぁ…」
そこから顔を離し、フリオは言った。
「キャロ…俺にも…」
「うん…いいよ…」
フリオの下着を脱がせ、すっかり硬くなったソレを軽く握って擦り、口に含んだ。
「ん…んっ…んっ…んふ…んむ…」
「うっ…いいぜ…キャロ…」
ねっとりとした感触がフリオの快感を刺激する。
「なぁ…そろそろ…」
「んっ…はぁっ。うん、ちょうだい…」
フリオから口を離し、一つになるべく仰向けに寝た。
「いくぞ…」
フリオは自分自身をゆっくりと挿入していった。
「あぁっ…」
根本まで入れると、キャロはうっとりとした声をあげる。
ゆっくりと動き、次第に激しくしていく。
「あんっ…あんっ…あぁっ…」
キャロもそれに合わせ、腰を振った。
くちゅっ、くちゅっ、と淫らな水音が部屋に響きわたる。
「あふっ…ぅん…ふり…お…」
「はぁ…はぁ…キャロ…」
快感を貪り合う二人に絶頂が訪れようとしていた。
「っ……俺、もう…」
「うんっ…きて…いいよ…」
二人の律動が激しくなり、やがて絶頂を迎えた。
「くぅっ…!」
「あぁぁぁ…っ!」
絶頂の余韻に浸っていると、キャロが言った。
「ね、もう一回、しよ?」
自分の体内でまだ小さくなっていないソレをぐいぐいと締め付け、フリオにせがんだ。
「ああ…」
「じゃ、今度は私が上ね…」
こうして二人の夜は更けていった…。



あれから何回しただろうか。
キャロがもう一回、もう一回、というのでなかなかやめられず、結局五回もしてしまった。
「ほら、起きてフリオ。朝だよ」
「う……眩しい…」
さすがにフリオはふらついていて、いつもより陽光が眩しく感じられた。
「あたしこれから仕事だからもう行くけど、フリオもちゃんと行くんだよ?」
「分かってるよ…」
服を着替えて朝食をとり、ふらつくまま工房へ向かった。
「よう、フリオ。今日もキリキリ働いてもらうからな」
「はぃ……」
「なんだそのしまりのねえ返事は!
…ははーん、お前キャロちゃんと朝までヤリまくってたなぁ?」
図星をつかれ、フリオはドキッとした。
「な、なんで…」
ハハハ、と親方は豪快に笑うとこう言った。
「それじゃあ仕方ねぇなあ。今日だけは勘弁してやらぁ」
はは、と苦笑しつつ、フリオは仕事を始めるのだった。


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