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作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 64氏(3スレ目) エルレイン×バルバトス 2003/01/17 -

どことも知れぬ場所のどことも知れぬ空間。
そこに、いつからか一人の女と一人の男がいた。

その空間に、鈍い音が響く。
ついで低い呻き声と、微かに漂う鉄の香。
「…どうしたの?」
まるで動揺ということを知らないような、冷静な女の声が響いた。
「私に何か言う事はないの?バルバトス」
「エ…エルレイン…俺が悪いんじゃない、奴らが…」
女の声に応じるように男の…バルバトスの低い声。
エルレインはソファに深く腰掛け、バルバトスは手を厚い皮手錠で戒められて床に蹲っている。
歩けないのではと思う程に細いヒールの靴はそのまま床に蹲るバルバトスの裸の背に乗せられている。
そのバルバトスの言葉を聞いた瞬間エルレインは細い眉を逆立て
「何ですって?」
と低い声で言うと右足とそれを覆う靴を大きく動かした。
その踵がまるで地面を擦るかのように動くと、一瞬でバルバトスの背に淡紅に彩られた線が浮かび上がる。
低い呻き声があがり、次の瞬間には背の淡紅が真紅に代わり鉄の香がまた漂う。
「『自分が悪いんじゃない』ですって?人に謝る時なんて言うかママに教えてもらった事はないの?」
嘲るように言いながら今度は膝下を軽くひねる。
傷口を踏みにじられたバルバトスはぐうっと唸り、こめかみから汗をぽたりとたらした。
しかし、その表情は…僅かに開いた唇の端は釣りあがり、瞳はねっとりと潤み、全身から歓喜を滲み出させている。
苦痛以上に悦楽を、それも至上のものを感じているのだ。
その表情を彼の前髪の間から認めたエルレインは口の端を歪め美しい顔に怒気をはらませると右足を振り下ろした。
「何を喜んでいるのッ?!」
またごつっという鈍い音。
「…せっかく私が人知れずのたれ死んでいた貴方をこの世に蘇らせてあげたのに、命令一つ守れず、ましてや怒られて悦んでいるなんて…なんて恥ずかしい男(ひと)。天地戦争以前『戦神』『凶戦士』と呼ばれ畏れ敬られていたとはとても思えないわ。」
氷のように冷たい罵倒を更に浴びせながら幾度もヒールの踵で男の背を蹴りつけ、踏みにじるエルレイン。
表皮が引き裂かれ、鮮血が幾重にも滲み鮮やかな文様を描く。
痛みと、それを上回る快楽に顔をゆがめながらバルバトスはそっと上方を仰ぎ見た。
エルレインは背の高い帽子はそのままに、首から下は純白の下着と、同じ色の靴だけを身にまとっている。
豪奢なレースのついたそれらは彼女の豊満な体をわずかに包み、白く輝いている。
さらに彼女は足を彼の背に乗せているため、白い布に包まれた陰部がはっきりと男の目に映った。
そこは薔薇色に上気していく白い肌と反比例するかのように暗く湿りを帯びているのが見て取れ、バルバトスの劣情をなおも燃え立たせた。
そして、彼女が背を預けている純白の柔らかいソファも肌や下着と同じように白く輝き、さながら後光をまとう女神のような佇まいを見せていた。
「ああ…エルレイン…様…申し訳ありませんでした。」
バルバトスはそのエルレインの姿に恍惚としながら呻き、額を床に擦りつけた。
既に脳内は苦痛と恥辱による快楽に芯まで蕩け、口調までもが変わり果てている。
「そう…本当に悪いと思ってるの?」
蔑むように微笑んだエルレインは更に煽るように彼の背にのせ踏みにじっていた右足を高く上げ、自らの陰部をバルバトスに誇示しながら聞く。
外では聖女と呼ばれている女が自らだけに見せている痴態に男は興奮のあまり口の端から唾液の糸を垂らしながら応じた。
「はい…次は…次こそは…必ず…」
「そう…約束ね?」
「はい…ですから…どうか…」
エルレインは、バルバトスが何を求めているかはわかっていた。たやすく応じては行為の意味がないことも。
だから、エルレインは無言で左足を差し出し、舐めろ、と促す。
女の思惑を察する余裕すらなく、だらしない喜色を顔に浮かべ恥辱の極みとも言える行為のために嬉々として手を差し伸べる男。
その手が靴に触れる寸前、エルレインは
「違うでしょう?私は触れろとは言っていないわ。」
と制止した。
「口だけで靴を脱がせなさい。勿論痛くしてはだめよ。…それももう限界でしょう?」
言いながらエルレインはバルバトスの足の間を顎で指す。
顎と視線の先にある赤子の腕ほどもあるバルバトスの剛直は根元を太い革ベルトできつく締め上げられている。
それでもなお、度重なる快楽と興奮でそれはぴくぴくと脈打ち、先端からは透明な液をこれでもかというほど滴らせ、獣という形容に似つかわしい様を誇示していた。
バルバトスは自らのものをちらと見ると軽く眉をひそめたものの、すぐに表情を変え唇と舌と歯を器用に使いエルレインの靴を脱がせた。
そしてむき出しになった素足をおし戴く様に舐めあげる。
指の間に舌先を差込んで這わせ、桜貝のような爪をしゃぶり、踝を唇でなぞるとエルレインの紅を引いた口からため息が漏れた。
「…んっ、ふう…っ……はぁっ」
淫らなその声になおもそそられたバルバトスは執拗に足を弄る。
時々強く吸い上げ、舌先で転がし、触れるか触れないか程の軽さで突付き、唾液をたっぷり絡ませた舌でゆっくりと舐めあげる。
やがてバルバトスの奉仕にこらえきれなくなったエルレインが足を大きく開き、言った。
「ああ…いい子ね。ここも欲しい?」
白い布地は既に重く湿り、秘唇の姿をもはっきり透かし更に太腿まで濡らしはじめている。
白皙の声も知性を讃えた瞳も同様に淫蕩そのものの色を帯び、聖と俗が入り混じったその姿は眩暈を起こしそうなほど美しい。
「ああ…っ!!」
感極まった声を上げるバルバトスは、戦いの中では決して見せない哀れな声と表情でエルレインに懇願する。
「どうか、どうかそれを下さい…」
そして更に舌と唇で彼女の足を攻めたててねだる。
「あはあっ…んっ…いいわ。さあ、お舐め」
足への奉仕に耐え切れなくなったエルレインが下着を止めている紐を軽くつまみ、バルバトスに誇示した。
バルバトスはこれも器用に唇と歯で紐を解くと下着を身体からはずし、今度こそ露わになった深い薔薇色の花弁に近づく。
耐える間もなく溢れソファーを濡らしていく愛液と、そこから放たれる年頃の女特有の濃厚な香。
そして何より、処女のそれと見まがうほど小さく可憐なのに更なる快感を求めて激しくそそり立つ花芯。
バルバトスはその様を見ただけで射精しそうだったが、根元を革ベルトで縛られているため動きもままならない。
度を越えた排出欲と猛り狂う剛直に食い込んだ革ベルトの痛みに耐える事にさえ快感を感じながら舌を花弁に埋める。
「あっ…あはあっ!!」
刹那、エルレインが激しく身体を震わせた。
バルバトスは花芯を転がし、舐り、また秘唇を吸い上げ、さらに秘孔へ舌を忍び込ませ、更には菊座までおも舌を伸ばす。
まるで軟体動物のように蠢く舌の動きは徐々に激しさを増し、唾液と愛液が混じったちゅくちゅくという卑猥な音と共にエルレインをも高みに導く。
「あふっ…すごくいいわ…んんっ……上手よ…」
淫蕩な笑みを浮かべてエルレインが喘いだ。
言葉の合間合間に吐息と喘ぎ声、そして花弁からもれる水音が混じる。
「おいで…ソレをとってあげる」
頃合を見計らってエルレインはバルバトスの剛直を締め上げている革ベルトを足で示した。
「しかし…俺はもう…っ」
今はずされたらすぐに出してしまうほど限界だ、そう告げるバルバトスにエルレインは
「私をちゃんと舌だけでイかせてからなら好きなだけ出していいわ。でも私に挿れることは許さない。自分で何とかするのよ。…さあ、立ち上がって。外してあげる。」
妖しく、しかし冷たく言い放つ。
バルバトスは美しい口と声から漏れる淫らな言葉に恍惚としながら立ち上がった。
ソファから背を離したエルレインの眼前に、自身が揺れるほどに強く脈打ち透明な液が茎をも濡らして妖しい輝きを放つモノが突き出される。
「フフ…すっかりこんなになってしまって…本当は欲しいんでしょう?でもまだよ…」
誘うように言いながら片手でベルトをはずすエルレイン。
ついでとばかりに茎の裏側を軽く指先でなぞるとバルバトスは目を剥き
「うおっ!!」
と叫んでまた蹲った。
すでに限界まで達してしまっている彼には、ほんの些細な刺激さえも激しい快楽へと繋がる。
しかし先に射精してしまう事は禁止されてしまった為、耐えなければならない。
そんな苦悶の表情を再びソファに深く腰掛けてゆっくり見つめたエルレインは
「さあ…貴方も早くイきたいのでしょう?」
双脚を男の肩にかけ柔らかい太腿で彼の顔を挟みながらそう言い、促した。
さらに細く長い指先を花弁に添え眼前で淫らにかき回して喘いで見せる。
「ん…ふうっ…ほら、早く…」
歓喜の表情を浮かべ剛直を手錠がついたままの手で強く握り締めながら、聖女の淫らな花弁に涎と愛液にまみれた舌を忍ばせるバルバトス。
理性を全て失いすっかり性の奴隷と化したかつての英雄の姿に、満足げな微笑を浮かべつつ喘ぐエルレイン。

そして辺りを漂う淫蕩な香は更に濃度をまし、二人を包むのだった…。


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