総合トップSS一覧SS No.2-034
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 アチェたんハァハァ氏 チェスター×アーチェ 2004/06/30 -

チェスターは片手でアーチェの両手首を掴むと、もう片方の手でポケットの中から狩に使う細い麻縄を取り出した。
罠を仕掛ける時にはいつでも使う麻縄だったので扱いも手慣れたもの、アーチェが暴れるのも気にせずに後ろ手にアーチェの両腕を拘束した。
「な・・・なにすんのよ!こんなことしてただで済むと思ってんの!?チェスター!」
ぐっぐっと腕を動かそうとするも、縄はアーチェが力を掛けにくいように縛りつけてある。
ただでさえ筋力面は常人にも劣るアーチェが外せるはずも無く、そんな彼女に残されたのは叫ぶことだけだった。
「いますぐほどきなさいよ!アンタ何考えてんの!?」
激昂するアーチェとは対照的にひどく冷然としたチェスターは落ち着いた表情で自らが拘束したピンク色の少女を眺める。
いつもと違う様子のチェスターにようやく気が付いたアーチェは少し息を呑んだ。
「と・・・とにかくこれを一回外して・・・」
「嫌だね」
今度は最後まで言わせなかった。
そしてチェスターの言葉がアーチェの脳髄で理解されるより速く、靴裏がアーチェの腹部にめり込んだ。
衝撃はアーチェを後方につきとばす。
無論縛られた腕では受け身をとるどころか身体を守ることすらできず、拘束された手首を地面に思い切り叩き付けられ、その衝撃はさらに全身に伝わった。そしてようやく腹部に走る激痛と胃が引っくり返ったような嘔吐感。
無事な右肩に体重を掛けて横たわり、激痛と苦痛に身悶えし声も出ないアーチェ。
しかしその耳には確かにチェスターが近付く足音が伝わっていた。
「良い格好だなぁ?アーチェ」
はるか上方から振ってくる揶揄のような響きを含む声色にゾっとしないものを感じたアーチェだったが顔には出さなかった。

「なんでこんな事・・・」
アーチェは歯を食いしばり、キッとチェスターを睨みつける。
するとアーチェの予想外に今まで冷静だったチェスターの仮面にヒビが入り、怒りを露にしたような表情になった。
「なんでだと・・・!?ハッ、お前は全然意識してないのかもしれねえが、最近俺と喋ろうとしないよな?それに俺は知ってる―」
ふっと、再びにじみ出ていた憤怒の気配が飲み込まれ、いつものチェスターの皮肉っぽい笑いが漏れた。
「お前、いつも帰り遅いじゃねえかよ。男でも作ったのか?」
「なっ―――」
アーチェは絶句し、再び襲ってきた腹部の痛みに顔をしかめた。
チェスターは上からそんなアーチェを見下ろし
「―まぁ、いい」
と、呟いた。
「こんなことして・・・どうするのよ・・・」
嘔吐感を歯を食いしばってこらえ、涙を溜めながら、しかし敢然とチェスターを睨み付けながらアーチェはいった。
「ん・・・?どうするかな・・・」
からかっているというのではなく本当に何も考えていなかったというようなチェスターの言動に若干の不審感を抱くアーチェ。
胡乱げな表情でチェスターを見ると何かを思い付いたように顔の当たりまで歩いてきた。
そしておもむろに先ほどアーチェの腹部を痛打した靴裏をアーチェの首の上に置き、少し体重を掛けてくる。
にやにやと、しかし目の奥は笑っていない無感動な仮面に笑いの表情を貼りつけたような滑稽な表情でチェスターはアーチェの顔色を確認するように顔を覗き込んだ。
だが、殺生与奪の権を完全にチェスターが握った状態でもアーチェはキッとチェスターを睨み付けた。
「威勢・・・良いな・・・」
自分で言っておきながら別にそれがどうしたといわんばかりの声色だった。
「だけど・・・何時まで続くかな・・・」
「きゃあ!」

言い終え無いうちにチェスターはアーチェの胸元の服の止め具の部分に足を突っ込み、思い切り引き千切った。そんなに難しい構造ではないアーチェの服は止め具を失い、はらりと床に音も無く落下する。
そこにはもうスカーフが巻いてあるのみだが、それもチェスターが荒々しく靴で蹴飛ばして剥いだ。
陶磁器のように綺麗で整った、しかし決して大きいとは言えない控えめな双丘が露になる。
「なに・・・なにすんのよ! いい加減にしなさいよ!チェスター」
「うるせーな・・・」
チェスターはけだるげにアーチェを見るとかがみ込み双眸から目を逸らすこと無くアーチェの顎をつかんで顔を持ち上げ、その唇を奪った。
アーチェが目を白黒させていると一度口を離し
「舌に噛み付いたりしてみろよ、顎をこのまま砕いてやるからな・・・」
と、言い、顔面を蒼白にするアーチェの反応を見て一度暗い笑いをこぼした後もう一度アーチェの唇を味わった。
それはもはやキスとは呼べないほどの貪るような口付けで、アーチェの舌はこわばって縮こまり、チェスターの舌がアーチェの口内を這い回り絡み付こうと探っていた。
次第にアーチェの意識は憤りに変わって恐怖に支配されていき、先ほどの痛みの為に出た涙とは違う涙がその真紅の両眼に溜まり始めていた。

チェスターが唇を離すと唾液が糸を引き、アーチェの唇と結ぶ。
さきほどの威勢の良さはどこへやら、完全に顔を強ばらせるアーチェはまさに脅えた少女の顔だった。
チェスターはそんなアーチェの表情をみて、まるで望むものを手に入れたといわんばかりにくつくつと笑うとポニーテールを荒々しく掴み、持ち上げた。
「いや!痛い!!」
悲痛なアーチェの声も今のチェスターには極上のメロディでしかない。
恐怖に瞳を潤ませるアーチェの顔を自分の正面までもってくるともう片方の腕をアーチェのズボンの中に突っ込んだ。
「ん・・・止めて・・・チェスター・・・お願い・・・」
ついに限界まで溜まった涙がアーチェの瞳から零れ、頬を伝った。
そんなアーチェの表情を間近でまじまじと見詰めるチェスター。
どんな表情の変化も見逃すまいと。
どんな小さな変化も俺のモノだと。
そんな風に聞こえてきそうなほどにチェスターのアーチェに対する責めは尋常ではなかった。
ズボンの中に突っ込んだ腕はそのままアーチェの秘裂に辿り着き、最初は割れ目に沿って指を動かした。
アーチェは股を閉じようと必死に太腿を密着させようとするがチェスターの指は表面だけでなく、その内部にも蠢いている。
「ん・・・嫌ぁ・・・嫌ぁ・・・」
頭を横にふり、いやいやをするアーチェをさして面白くなさそうに、しかし静かな熱の篭った視線でまじまじと見詰めるチェスター。

アーチェは思った。
これは自分の知っているチェスターなんかじゃない。
どこかが
どこかがコワレテいる。
どこかが
どこかがハズれている。

ポニーテールがふっと突然放され、アーチェは後頭部を床に打ちつけた。
鈍い響きが後頭部に衝撃として伝わり、また涙が溢れそうになる。
「さて・・・そろそろ」
そんなアーチェはお構い無しにチェスターは一人ごち、何事かつぶやいた。
そして立ち上がるとアーチェのズボンに手を掛けた。

「いや・・・やだ!!やだ!!」
チェスターの行為の意味を悟ったアーチェの呆とした意識は、深淵から一気に表層までのぼりつめた。
堰を切ったように暴れ狂おうとするその行動はまさにパニックそのものだったが、縛られた手首のせいで思うように暴れることも出来ずただ無様に転げまわるだけだった。
しかしアーチェは自分のそんな無様さも省みず、ただただ抵抗せずにはいられなかったのだ。

ごろごろと転げまわり、ちょうどうつ伏せになったところで動き回るのが難しくなってしまう。
つかつかとチェスターが近寄ってくるのを感じたアーチェは顔だけを動かし何とかチェスターを視界に収める。
「いや!やめて!チェスター!!お願い!」
先ほどの怒鳴り声とは違う、涙声。
すがるような響き。
命令ではなく懇願。哀願だった。
しかしアーチェの悲痛な叫びもチェスターは当然の如く聞き流し、うつ伏せのアーチェから下着ごとズボンを剥ぎ取った。なすすべもなく太腿の当たりまで赤い大きなズボンを下げられて臀部から股間までをチェスターに晒してしまうアーチェ。
露出した女性器は先ほどチェスターが指で弄んだせいで少し湿っていた。

「こっちも舐めてもらおうと思ったんだが・・・勿体ねえからな」
うつ伏せになりながらも必死顔をこちらに向けて何事か叫ぶアーチェを完全に無視してチェスターはズボンを下ろし己の張り詰めた怒張をとりだした。
動かせない両の腕。
動かない身体。
アーチェの理性は極限のところまで達していた。
涙を零しながらチェスターのグロテスクな怒張を視界の隅に収める。
それが自分の一番大切な部分を犯そうとしているのだということを理解出来ないほどに幼くはないアーチェ。
「いや・・・いやぁ・・・」
動かない腕が煩わしい。
身動きしない身体が煩わしい。
やめて。
やめて!
「ああぁぁぁああ・・・」
内臓が押し分けられるような感覚が下腹部を襲う。
同時に、未通だったそこは押し入ってくる異物に激しい反応を示した。
「い・・・痛い!!痛いよぉ!抜いてぇ!」
今まで味わったことが無いような凄まじい激痛。
泣き喚き、暴れようと必死に身体を捩る。

しかしチェスターはがっしとアーチェの腰を掴み、あろうことか腰を振り始めた。
一度限界近くまで引き抜くと、次の瞬間には根元まで突き込まれている。1mmでも動く毎に激しい激痛に苛まれるアーチェは股を血で濡らし、だらしなく涎を垂らしながら大粒の涙を流し続けた。
「んー!あぁ!!やだぁ!チェスター!ホントに死んじゃうぅぅ!!」
後ろ手に拘束され、握り締めた手のひらには爪が食い込み血が流れていた。
チェスターの位置からはもちろんそれも見えているが全く頓着せずに、己の欲望の赴くまにストロークを叩き込んでいく。
激痛を感じているというのは腰がガクガク震えているというので分かっている。
分かっていながらチェスターはこの自分が愛した至高の芸術作品を壊したくて仕方が無かったのだ。
壊して、その残骸を壊して、さらにその破片を壊したかった。
痛みと陵辱に悶える目の前の少女はまさに自分の求めていた姿をとっている。
チェスターの牡の部分は盲目にアーチェの牝の部分を貫き続ける。
俺だけのアーチェでいてくれよ。
なんで裏切ったりしたんだよ。
本当に、本当に愛してたのに。
あぁ、モットブチコワシタイ。
チェスターはうつ伏せになっているアーチェをひっくり返すと仰向けにし、自分の方向に股を突き出す格好にした。
アーチェの顔が正面に来たことでチェスターは更なる満足感を覚えさらに激しく腰を動かす。

「はぁ・・・はぁ・・・アーチェ・・・そろそろ・・・イクぞ!」
「いやぁ・・・!やめてぇ・・・!」
もはやこの体勢からはどうにも動けないアーチェが最後の抵抗とばかりに声を上げるがチェスターの腰はさらにスピードを上げる。
一回一回がアーチェに気の遠くなるような激痛を与えている為もはやアーチェも疲れ果てているがチェスターの言葉には激しく反応した。
「膣は・・・膣は嫌ぁ・・・!!」
涙で顔をぐちゃぐちゃにしたアーチェの懇願も耳に入っていないのか、チェスターの腰は絶頂に達しようという動きを止めない。
「いやああああああ!!!」
皮肉にもアーチェが叫んだと同時にチェスターはアーチェの最奥で己の種子を解き放った。
ビクビクと波打つチェスターの牡の部分を敏感な膣壁が感じ取り、子宮口近くに浴びせかけられていく精液を感じていた。
アーチェ自身は茫然自失であろうとも、生殖機能を果たそうとするアーチェの内部は蠕動し、より多くの精子を子宮に取りいれようとしていた。
そんなことを感じ取っての茫然自失なのかもしれない。
逆流した白と赤が混ざりあってアーチェの秘部から流れ出し、床を汚すのをみながらチェスターはアーチェのポニーテールを掴んだ。
痛みで少し現実に引き戻されたアーチェが、涙と涎で汚れた顔もそのままにチェスターの顔を覗き込んだ。
目が合う。
片方は死人のように淀んだ。
片方は生気が抜けたように茫洋とした。
死人の目をした男は茫とした女に言った。
「まだ寝るなよ・・・夜は長いぜ」


アーチェの身体がビクリと震え、枯れることの無い涙がまた溢れた。



+another story+



「ほら、今度あいつの誕生日じゃない?アタシ、クレスに協力してもらってプレゼント作ってるんだ〜」
アーチェは楽しそうに、笑顔で語る。
「いっつも喧嘩ばっかりしてるし。誕生日くらいはねw」
ふふ、とミントは優しく微笑んだ。
「本当はアーチェさん、チェスターさんのことが好きなんですね」
「ぅー・・・」
小学生がクラスメイトに好きな人を当てられた時のような表情だった。
「ほら、アタシってミントとかクラースとかが相手だとちょっと遠慮しちゃうじゃない?」
「ええ・・・まぁ・・・」
確かに遠慮しているとは思えないようなしかされたことが無いミントだったが、ともかく本人がそういうのならそうなのだろう。ミントは曖昧に微笑むだけに止めた。
「チェスターが相手だとそんな風に気張らなくて良いんだ」
にっこり笑ってミントを向く。
「好きとか・・・嫌いとかじゃないんだ、すごく・・・大切な人」
今度は少し恥ずかしそうに下を向いてぼそぼそと言うアーチェにミントは優しく微笑んだ。
「チェスターもアタシのことをそう思っててくれたな、って思うよ」
「きっと思っていてくれていますよ、アーチェさん」

にっこり笑ってアーチェは言った。




―そうだよね・・・アタシ。チェスターのこと大好きだからw


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