総合トップSS一覧SS No.4-004
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
再生 丼兵衛氏 ハーレイ×バーバラ(パレター) 2005/10/09 2005/10/09

シルヴァラントとテセアラがまだ2つの世界に分かれていた頃、文明の運命を左右する
争いが行われていた。

精霊を解放し、人間牧場を次々と制圧するロイド達神子一行を抹殺せんとするクルシスの
下部組織ディザイアンは、クルシスとディザイアン内部の反抗分子により結成された
レネゲードとも暗闘を繰り広げていた。
レネゲードはディザイアン内部に彼等の思想に賛同する同志をモグラとして潜り込ませ、
機密情報の入手や「エンジェルス計画」の妨害(数代に渡る神子の暗殺も彼等が影で援護
していた)といった戦果を上げていた。

ディザイアンも手をこまねいていた訳では無く、内偵を行ったが指揮官レベルのモグラと
クルシス四天使で四英雄でもあるユアンの有象無象の妨害により、大した成果を上げられずにいた。
しかし、レネゲードのリーダーにユアンの名前が上がった事から事態は急変した。
諜報網摘発の糸口を掴んだフォシテスの執拗な内偵により、ユアンの息のかかったものと
見なされたディザイアンは拘束され、酸鼻を極まる方法で粛清・抹殺された。

・・・極僅かな例外を残して。

「貴様はディザイアンでも貴重な存在だったのだがな。実に惜しい」
フォシテスは拘束されたパレターに近づき、顔を近づけた。
通常ならば装着している筈の顔の半分を覆うサレットが外されているので、ショートカットにした
青みがかった髪と彼女の面持ちが露わとなっている。
強いて例えるならば、リフィルに似た端正で芯の強そうな顔立ちであった。

今ここに拘束され、フォシテスの前に引き出されているパレターは、能力の高さと美しさでは
ディザイアンでも定評があり、一般兵としてはそれなりの地位にあった。
彼女は能力とユアンの庇護によりディザイアン内部で出世し、諜報部門の連絡将校として
便宜を図り、地位を利用してレネゲードに機密情報を流していたのである。
「・・・我々を虐殺から救ったまでの貴方は、確かに英雄でした。でも、今のクルシスと
ディザイアン、それに貴方はあの下劣な人殺しどもと同じです」
「ほぉ、俺ならまだしも、ユグドラシル様までもが下等な“豚ども”と同じとはな」
彼女はフォシテスの迫力に気負いせず、毅然とした態度のまま睨み返した。
「あの“豚ども”が何故我々を迫害したかを忘れ、ユグドラシル共々堕落したのです」
フォシテスは一瞬表情を凍りつかせ、次に憤怒の表情で彼女の頬を硬骨で打ちのめした。
彼女は鼻腔と唇から赤い筋を垂らしたが、それでも毅然とした態度を崩さなかった。
「ユアンめ、流石に人材を見る目も優秀だな。闘士としても、頭の固さも筋金入りか。
・・・あれを用意しろ」
すると、注射器を持ったアンクショナーが彼女の首元に液体を注射した。
「一体・・・何を注射したの?」
「自白剤だ。・・・さて、君の瞳の色は?」
「・・・馬糞色よ」
アンクショナーが再び彼女の首筋に注射器の針を押し当て、更に液体を注入した。
「もう一度聞く。瞳の色は?」
「・・・く・・・水色よ・・・」
「宜しい。では、ディザイアン内部の反逆者のリーダーの名前は?」
「・・・マルティンよ」
「プロネーマの副官じゃないか!。とんだ所に反逆者が潜んでいたものだな。
この責任は追求してやるぞ・・・もういい、いい加減楽にしてやれ」
アンクショナーが、違う色の液体が入った注射器を手に取り、三たび首筋に押し当てた。


(・・・私・・・生きているのね・・・)
彼女は、朦朧とした気分で生の感触を受け止めた。森林の中なのか、濃い草いきれの匂い
と湿って苔むした土くれの匂いが鼻腔をくすぐった。
「やっと起きたか」
(!!・・・身体が・・・動かない・・・)
彼女ははっとして身体を捩じらせたが、まるで手足がハムの塊にでも化したかの如く
感覚が感じられなかった。
おまけに、視界がはっきりしてくるにつれて、うつ伏せの姿勢で地べたに顔を付けている
事に気付いた。土くれの匂いが強いのもその為だった様だ。
「無駄だ。今は全身に麻酔が効いてる頃だ」
声のした方に顔を向けると、ディザイアンと呼ぶにはえらく貧相な格好の男が居た。
彼女のものより鎧の出来は数段劣り、衣服もどこか古ぼけて着古された感じである。
恐らくはディザイアンに協力している人間なのであろう、と彼女は判断した。
“同胞”の連行や罪人の処刑といった汚れ仕事はこうした“名誉ディザイアン種”に
任せる事も少なくなかった。
(何故殺さない?・・・殺すなら早くして)
彼女は瞳で訴えかけた。男も、それを見越していたのか鼻でせせら笑った。
「フォシテス様の命令とはいえ、お前みたいな美人をわざわざ処分するなんて勿体無い
だろ? そこで、俺様はお前を処刑するフリをして脱走したんだ」
(どうして・・・?)

目論見が上手く行ったのか、男は有頂天になって興奮している風で妙に饒舌であった。
「何故脱走したかって?。大体、俺はアンタ方ディザイアン種からすれば、俺は中途半端
な混ざり者で魔術も使えない。お陰でエクスフィアも装備出来ない兵卒以下の補助員で
汚れ役専門の雑用係、出世なんぞは夢のまた夢だ。おまけに、ディザイアンはおろか
クルシスまで神子どもやお前達裏切り者のお陰でこの先ジリ貧、お先真っ暗だ。
こんな千載一遇の機会を逃す馬鹿は居ねぇだろ?」
そう言うと、男は彼女のホットパンツに包まれた臀部と胸鎧の中に手を入れた。
「!!」
「気の強い女は、一発ぶち込んだ方が大人しくなるってな・・・」

「へぇ、あそこの毛も真っ青なんだな」
男は彼女のホットパンツを器用に捲り、茂みに覆われた秘所を露わにした。
「ん・・・んぅ!!」
彼女は必死に喋ろうとするが、男にはめられた布切れの為に声にならない。
「へへへ・・・、乾ききってるじゃねぇか。これじゃ入れた時擦れてイテェだろ?
たっぷりと濡らしてやるよ」
ホットパンツから覗いた青い茂みに覆われた秘所を視姦していた男は、秘所の谷間に
指を突き刺すや否や、かなり早いペースでかき回した。
「んふぅっ!!」
「へぇ、まだネンネだったのか? 益々ツイてるな」
男は剛直を裂け目に押し当て、そのまま突き刺した。激痛が彼女を襲った。
「くふぅ!!」
「うぉ・・・流石にキツイな、こりゃ手応えがあるな」
無理矢理繋がされた結合部から、赤い雫が零れ落ちた。
「ほら・・・どうだぁ?、後ろから犯られる気分はぁ?」
「うっ・・・うっ・・・ううう!!」
彼女は処女を奪われた痛みと悔しさで快感を享受するどころではなかった。
「ほら、受け取りな!」
少し黄ばんだ白濁液が男の剛直から吐き出され、彼女の顔と青い髪を白い雫で汚した。
「かぁ〜、こりゃスゲェや。最高だぜ!」
「・・・・・・」
彼女は必死に堪えていたが、その態度が男の加虐心に火をつけた。
「生意気な女だ、もう何発かぶちかますか。・・・おら、今度は正常位だ!」
男は乱暴に彼女の腰を掴んで仰向けにすると、強引に剛直を秘所にねじ込んだ。
「うぐぅ!、う・・・」

男は飽きるまで彼女を陵辱した。それも、剛直が擦れて痛んで抱けなくなるまでである。
彼女は男に全身に白濁液をかけられ汚され、秘所からも赤混じりの液を垂れ流す姿は
哀れでもあった。
「うぅ・・・」
彼女はまだ麻酔が効いているのか、全身が痙攣したまま悶え苦しんでいた。
「さて、コイツをどうするかな。俺様が愉しんだ後は娼館にでも売り飛ばすか、町の
公衆便所にして使い回すか・・・。
ディザイアンのべっぴんとくれば、色々な意味で可愛がって貰えるだろうよ」
「・・・裏切り者は、そちらの方でしょう・・・?」
彼女は見るも無残な姿になりつつも、涙を堪えて男を睨み付けた。
「俺は見かけは人間だ。身なりも変えて潜伏してりゃまず分からねぇ。それに、お前を
どこぞの自警団なりに突き出せば俺はディザイアンの残党を捕らえた英雄様になれて、
おまけに報奨金まで貰えるって寸法だ。全く、神子様々だよ」
「・・・この人でなし!」
「何とでも言えや。誰もお前の事を劣悪種どもの味方などと信用しちゃ・・・」
「俺は信じるね。話は全部聞いた」

「だ、誰だ!?」
驚いた男は辺りを警戒すると、茂みの中から赤い髪をしたハーフエルフの青年が出てきた。
「ハーフエルフ・・・ディザイアンの追っ手か?」
「姉ちゃんを置いて失せな。そうしたら、命だけは助けてやる」
男の非道な話を聞いていたと言うだけあり、青年の表情と声色には怒気を帯びていた。
「畜生・・・消されてたまるかぁ!!」
進退窮まれりと勝手に思ったのか、男はいきなり青年に切りかかってきた。青年は慌てて
男を跳ね除けたが、男は尚も青年に切りかかってきた。
「ぐぁ!!」
男は突然奇声を上げると、ぐらりと傾いてそのまま草叢に倒れ込んだ。男の背中には矢が
数本突き刺さっていた。
「ハーレイ、大丈夫か!?」
ハーレイの友人であるライナーと、弓を持った自警団員が慌ててその場に駆けつけた。
「あともうちょっと来るのが遅かったら、俺も無事じゃ済まなかったな。
それより、そこの姉ちゃんを助けてくれないか?」

彼女はアスカートの住人に保護され、ハーレイの家に預けられる事となった。
アイーシャが古着を持って来て彼女に着る様に薦めたが、彼女はそれを受け取ったものの
袖を通そうとするそぶりは見せなかった。
流石に汚れた装備はそのままでは着るに耐えない有様だったので一旦洗浄され、その間に
彼女自身もアイーシャと村娘の手助けで身体を洗って貰い、こざっぱりとした風であった。

「あんた、名前は何て言うんだ?」
「・・・バーバラです」
彼女は咄嗟に思い付いた名を言った。もしも、ハーレイがディザイアンに捕まる様な事と
なり、彼女の本名を知っている事が分かれば厄介な事になりかねない。
アイーシャの古着にしても同じ事である。
「バーバラ、俺達と一緒に暮らさないか?」
「この村の人たちが私を受け入れてくれるのは分かります。でも・・・」
「“運命は決まるものではない。自分で切り開くものだ”」
ハーレイの言葉に、彼女ははっとした。
「俺だって、最初からここでこんな呑気に暮らせた訳じゃ無いんだ。
いっその事、ディザイアンになって皆殺しに出来たらどんなに良いか思った事もあったさ。
でもな、俺はそこまで堕ちたらお終いだと思って、人間に地道に魔術と機械工学を教えた。
そんな訳で、理解してくれる人間も出来たり出会ったりして、ここまでやって来れたんだ。
それに、2人になった方が生きていく上で励みになる・・・俺にも、お前にとってもな」

「え!?・・・わ、私は・・・わ!」
突然の告白に、慌てた彼女がバランスを崩した所にハーレイが倒れ込んできた。
「・・・・・・・・・」
2人は赤く染まった顔を近付け、そのまま唇を重ねた。
「ん・・・・・・・・・」
「んぅ・・・ん・・・んん・・・」
ようやく唇を離すと、彼女はハーレイの瞳を覗き込んだ。
「来て・・・あの忌まわしい感触を忘れさせて・・・」
ハーレイの脳裏に、発見した時の彼女の無残な姿が蘇る。
彼女は彼女なりに身体と心に刻まれた傷を癒そうとしているのだ。
「・・・分かったよ、俺で良ければな」
意を決したハーレイは、彼女の胸鎧に手を掛けるとゆっくりと下ろした。
露わとなった桜色の蕾を、ハーレイの唇が甘噛みした。
「んぁ・・・あ・・・」
ハーレイが彼女の膨らみを揉み解すと、彼女の大き目のそれは程よい弾力で
掌になじみ、お互いの性欲を更に掻き立てた。
一通り前戯をお互いに施すと、2人はそのまま寝台の上で重なり合った。

ハーレイは半ズボンの脇から剛直を引きずり出すと、彼女のホットパンツを少し
ずらし、露わになった秘所の割れ目に剛直を当てた。
彼女は両足をM字型に開き、ハーレイを受け入れ易い様な姿勢を取った。
ハーレイは彼女に答えるかの如く、彼女の背中に両手を回してしっかりと抱きかかえた。
「んぁ!・・・あぁぁぁ・・・」
忌まわしい記憶をかき消すかの如く彼女もハーレイを責め立て、ハーレイもそれに応える。
再び唇を重ね、より激しくお互いを求め合う。
成功が元来神聖な行為とみなされていたとするならば、この2人は正にそれであった。

「もう駄目だ・・・このままじゃ・・・中に・・・出しちまう・・・」
ハーレイが堪えきれず果てそうになると、彼女はハーレイの背中に足を交差した。
「いぃわ・・・私の・・・中に・・・来て・・・あぁぁ!!」
「いぃのか・・・う・・・うぉぉぉ!!」
深々と差し込まれたハーレイの剛直から、彼女の奥へと白濁液が注ぎ込まれた。
「あぁ・・・あ・・・ぁ・・・」
精を出し尽くした剛直を引き抜くと、奥から溢れた白濁液が零れ落ちた。
「ん・・・」
ハーレイは満足げな表情で横たわる彼女の頬に優しく口付けした。
「ハーレイ・・・さん」
「何だ?」
「・・・2人よりも、もっと賑やかに暮らしたいですね」
「そうか・・・俺も頑張ってみるよ」
彼女は瞳にこびり付いた涙を拭うと、意を決して口を開いた。

「私の本当の名前は・・・」


―6ヵ月後―
「んっ・・・あっ・・・んんっ・・・」
片付けられて大分小奇麗になった寝室の寝台では、赤い髪の青年が青い髪のパレターを
下から突き上げていた。
青年を上から見下ろすかの如く馬乗りになったパレターは妊娠しているのか、双丘の
膨らみは胸鎧から零れ落ちんばかりに膨れ上がり、蕾は僅かに白い液体を噴き出していた。
勿論、彼女の腹は大きく膨れている。
「くうっ!!」
「あぁ!!」
赤い髪のハーフエルフは果てたのか、そのまま硬直するとパレターの胎内に吐き出した。

「その格好じゃなきゃ駄目なのか?」
確かに、妊婦だというのにパレターの装備を着て、おまけにサレットまで被って行為に
及ぶというのは、彼女にとっては相当窮屈な筈である。
「御免なさい、この服で無いと・・・駄目なのです」
サレットの為に顔の上半分が隠れているとはいえ、頬を赤らめて恥らう仕種はハーレイの
欲情を掻き立てるには十分であった。
「あ、又立ってきた・・・もう一度、しようか?」
「・・・はい」

この2人が望み通りの幸福を手に入れるのも、そう遠くは無いであろう。
                                      [完]


【蛇足】

世界再生の旅の後、懇ろになったロイドとリフィルは(幼馴染の神子と弟の困惑を
他所に)仲睦まじく同棲していた。
勿論、アレの方も新婚同然の間柄故にお盛んであった。
「リフィル・・・、俺、いつもの、やりたい・・・」
「ロイドったら、本当にアレが好きなのね」

その夜、寝室には異様な姿の男女が対峙していた。
リフィルはアスカート牧場で分捕ったパレターの衣装に身を包み、長くしなる鞭を
しきりに唸らせていた。
ロイドは首に荒縄付きのチョーカーを付け、リーガル宜しく手枷を付けた両手を前に
突き出して、全裸の姿でパレターに扮したリフィルの前に跪いている。
「この劣悪種め、これでも食らえっ!!」
牛革で出来た長い鞭が空を切って唸り、ロイドの背中に直撃して長細い痣を作った。
ロイドは一瞬激痛に顔を歪ませたが、すぐに恍惚の表情を浮かべた。
「ああっ、イィ・・・」
「マゾ豚めが、鞭を食らわしただけでもう立っておるわ。そんなに良いか?」
パレターに扮したリフィルは、靴底の裏でロイドの剛直を踏みつけた。
「ああっ、イィですっ、リフィル様ぁ。もっとぉ・・・お情けをっ・・・」
「そうか、ならば存分に味わうが良いわ」
リフィルはロイドの剛直をぎりぎりと踏みにじり、剛直はそのまま白濁液を放出した。
床に突っ伏したロイドの鼻腔と口元からは涎が垂れ、恍惚の表情のまま果てていた。
「今夜はたっぷりと可愛がってあげるわ・・・ふふふ、ふははははは!!」

この2人は望み通りの幸福を手に入れたとは言え、真似はしたくない形である。


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