総合トップ>SS一覧>SS No.4-020
作品名 |
作者名 |
カップリング |
作品発表日 |
作品保管日 |
アニーの恥ずかしいお話 |
200氏(16スレ目) |
アニー(エロ無し) |
2005/10/30 |
2005/10/31 |
迷いの森。バイラスが大量に生息するため、近づく人間はそういない。
森自体がどんよりとした雰囲気で、今にも何かが襲ってきそうである。
「この森暗いね〜。何か出たりして!!」
場に合わない明るさでマオは話を切り出した。
「ほら、アニーの後ろに!!」
「えっ!?…マオ!からかわないで!」
後ろに何もいないことを確かめるとアニーはマオを叱る。
「あー!もしかしてアニー怖いの!?」
「そ、そんなこと無いわ!」
「じゃあコワ〜イ話してもいいよね!」
マオは嬉しそうに笑う。もちろん悪意は無い。
つい、強がってしまった事を後悔しながらアニーは渋々うなずいた。
「えっとじゃあ話すよー!!…昔、この森にはたくさんの人がいたんだ。
けど、バイラスの大量発生により皆食べられちゃった。骨も残さず、ね。
ぐちゃ、ぐちゃ、ぐちゃ…。決して楽には死なせない。最後の最後まで
苦しみながら死なせていく。そして血に濡れた口はまるで笑っているかの
ごとく…。」
話自体は思いつきのでまかせだろう。しかし妙にリアルで、話を聞いていた
ヴェイグがユージーンに「本当か?」とたずねた。
「どう?ボクの話怖かった!?…アニー?どうしたの?」
楽しげに感想を聞こうとしたマオだが、アニーの異変に気付き不安な顔になる。
アニーは硬直していて動かない。
「アニー?あっ!」
マオの視線がアニーのズボンに集中する。アニーが恐怖のあまり放尿していたからだ。
じんわりとズボンの股間の辺りに染みが出来ていく。ぽたぽたとズボンが受け切れなかった
尿が地面に落ちて小さな水たまりを作る。
「アニーが怖さのあまりおしっこしちゃったー!!」
迷いの森全体に響きそうな大声でマオは叫んだ。もちろん悪意は無い。(と、思われる。)
後ろで今後の旅について話していたヴェイグとユージーンが驚いて二人のほうを見る。
「あぅっ…。」
アニーはその場に座り込んだ。小さく震え、恥ずかしさで顔を真っ赤にし、目からは涙が溢れている。
男三人はどうしていいか分からず、ただ戸惑って立ち尽くした。
その事件以来、アニーはユージーンどころかマオ、ヴェイグとも距離を置くようになった。
そして、マオがアニーの前で怖い話をする事は二度と無かったという・・・。
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