作品名 | 作者名 | カップリング | 作品発表日 | 作品保管日 |
恋のカタチ | ゴメス氏 | コレット×ジーニアス | 2005/11/20 | 2005/11/20 |
コレットは考えていた。 イセリアから・・・いや、シルヴァラントベースから、共に世界再生の旅をしてきた少年・・・ ジーニアスの事についてだった。 自分はロイドの事が好きだと、前々から自覚していた。 それなのに今はジーニアスを見ると鼓動が高鳴る。何故かロイドを見ても鼓動は落ち着いている。 どうしてだろう? ジーニアスなんて、ただの幼馴染みとしか見ていなかったのに。 どうしてだろう? 自分の好きな人は、ロイド・・・ただ一人だけだったはずなのに・・・。 鼓動の高鳴りは何故なのか、確かめたい。 ジーニアスは今、部屋に居るはず。読書するって言ってたし。ロイドはクラトスさんと剣の稽古だって言ってたし、 先生は遺跡を調べている。(此処はアスカード) つまりみんな外出しているのだ。 それに宿屋の部屋が余りまくっていたので、みんな一人部屋。 二人きりで話すのには好都合、コレットは早速彼の部屋へと向かった。 ―コンコン。 「・・・はい?」 カチャ、という音と共にドアが開かれる。 それと同時にドアの隙間から顔を覗かせる、彼・・・ジーニアス。 「えへへ・・・ジーニアス、今、ちょっと良い?」 「うん、良いよ。どうぞ?」 ジーニアスはドアを少しではなく大きく開け、コレットを迎え入れた。 その顔つきは、「何しに来たんだろう?」と言いたげだった。 「コレット・・・どうしたの?」 そう尋ねられ、コレットの心臓が大きく跳ねた。 ドキン ドキン・・・。 話しかけられただけでこうなってしまう。 コレットは、震える唇を小さく開いて、微かに聞こえる程度の声でこう言った。 「あ・・・あのね?私・・・ロイドが好きなの・・・。で、でもね・・・ジーニアスに何か話しかけられたり、 ジーニアスを見たりすると、ドキドキするの・・・。ロイドが好きなはずなのに・・・なんで、何でかなあ・・・?」 何とかそこまで言い終えると、コレットは潤んだ瞳でジーニアスを見つめる。 ジーニアスは少し考える。そして、まずはコレットを座らせ、自分も向かい合って座った。 「・・・コレット。それは・・・その、自分で考える事じゃないの?」 「でも、でも、分からないの・・・。いっぱい考えたけど分からないの・・・。」 ジーニアスは正直、返答に困っていた。 いくら天才と言われる自分でも、他人の心理を読み取る事は出来ない。 だからといってきちんと答えてあげないと、コレットは納得しないだろう。 ジーニアスが腕を組んで困っていると、沈黙を破ってコレットが言った。 「じゃあ、愛を確認する行為をして、私が嬉しいって思ったら、愛情って事になるのかな?」 「え?・・・まあ、そうなんじゃないかな?」 ジーニアスには、『愛を確認する行為』というのがよく分からなかった。 彼の返答を聞くと、コレットはにっこり笑ってジーニアスを立たせた。 「えっと、それじゃあするね!」 「う、うん・・・。」 いつになく真剣な顔つきのコレットに、ジーニアスは何をされるか心配そうだった。 ・・・三分ほど沈黙が続く。 コレットが深呼吸をし、ジーニアスの股間を見つめ、いきなりズボンを下ろすと、さすがに沈黙が破られた。 「うわあぁ!?な、な、何!?」 「ジーニアス・・・こ、これが、愛を確認する行為ってものなんだよ?保健で、やった気がする・・・。」 そう言いつつコレットは下着まで下ろし、彼の小さなペニスを握る。 はっきり言って、初めての行為でこういう事を出来るコレットは凄い度胸である。 「ゴメンね、ジーニアス・・・。だいじょぶ?」 「はぅ・・・だ、大丈夫だよ!でも・・・んっ・・・。くすぐったい・・・。」 「わ、私頑張るから!だから・・・任せてね?」 爪を立てないように気を付けて、ゆっくりと手を前後に動かすコレット。 彼女の冷たい手の感触とくすぐったさが混じりあい、ジーニアスは何やら変な感じになっていた。 「えっと・・・こうすれば、良いのかな・・・?」 「ふあぁ・・・あう・・・。」 いつのまにか変な感じが気持ち良さに変わって、ジーニアスはぼうっとしていた。 コレットはコレットで、ペニスの先っぽをいじってみたり、指一本だけでサオの辺りをなぞってみたりと、 ジーニアスを気持ち良く出来るように奮闘している。 「じ、ジーニアス、気持ち良い?」 「あぁ、ん・・・ふ・・・う、うん・・・。気持ち、良い・・・。」 「そっか・・・ジーニアスが嬉しいと、私も嬉しい・・・って事は、愛情・・・?」 「・・・コレットも・・・気持ち良くて・・・、イヤじゃない・・・なら、・・・愛情なん・・・じゃない・・・?」 ジーニアスは途切れ途切れの言葉だが、コレットに思った事を伝える事が出来た。 コレットは微笑んで、「私、イヤじゃないよ!気持ち良くはないけど・・・。」と言う。 そして、次のステップに進む。 「えと、次は・・・口で、すれば良いかな・・・?・・・はむっ」 「あぁっ!?こ、コレッ・・・はあぁっ!」 「うむぅ・・・ぺろ・・・。」 コレットがペニスを口に含み、舌先でペニスの先端にちょい、と触れる。 それだけでジーニアスの体には快感という名の電流が駆け抜けた。 「じゅる・・・ちゅ・・・ぺろぺろ・・・っふぅっ!」 「あんっ、あっ、ああっ・・・ん!」 仕上げにペニスを吸って、軽く口付け、先端を舐める。 その連続したテクニックに、ジーニアスは絶頂を迎えた。 最も二人はよく分かっていないのだが。 「ん・・・。ゴクンっ」 「あ・・・あ・・・コレット・・・今の、飲んだの・・・?」 「うん・・・苦い・・・。・・・あっ!確か、『せいえき』・・・だったかな?」 「せいえき?」 「うん!男の人が、すごく気持ち良くなった時に、おちんちんから出てくる物なんだって、先生が言ってたよ?」 「・・・保健で、そんなのやった?」 「やったよ~?・・・あ、ジーニアス、あの時熱出して、家で休んでたんだっけ・・・。」 「ああ、多分そうだね。」 そう、他愛ない話をしている時に、コレットが何かを思い出した。 「えっとね・・・ジーニアス・・・。この行為の最後は・・・私のココにジーニアスのおちんちんを挿れるの!」 「!?!?!?!?!?!?!?」 ジーニアスは驚いた。 自分のこの太く、固いペニスを、コレットのヴァギナに挿れるなんて事が出来るのか、と。 「と、とりあえずやってみよう?」 「あ、あぁ・・・そうだね・・・。」 コレットは躊躇しながらもタイツをずり下ろし、服を捲り上げる。 ジーニアスも彼女の視線から何かを感じ取り、足を真っ直ぐに伸ばす。 ペニスも天を仰いでいるし、コレットの太股には愛液が伝っていた。 挿入準備完了、と言ったところか。 「えっと・・・、行くよ、ジーニアス・・・。」 「・・・いつでも。」 コレットはジーニアスの背に恐る恐る手を回し、少し屈んでペニスの先端を少し挿れてみる。 やはり、ちょっとは恐怖しているようだ。 ・・・というか、初体験が着衣プレイなのはどうだろうか・・・。 「・・・えいっ!」 コレットは覚悟を決め、一気に腰を屈めた。 プツン。 「――――――――――っ!!!」 「コレッ・・・!」 想像を絶する痛みに、コレットは思わずジーニアスの背に爪を立ててしまう。 しかし、ジーニアスもコレットのかなりの締め付けに快感を覚えているらしく、痛みなど感じなかった。 「んぅっ・・・!う、動いて、だいじょぶだよ・・・ジーニアスぅぅ!」 「コレット・・・コレットォ!」 ジーニアスはただひたすらにコレットを求め、彼女を突く。 コレットはただひたすらにジーニアスを求め、彼を抱き締め、締め付ける。 二人は、互いに愛し合っていた。 コレットの中に、もうロイドに対する愛情は無かった。 あるのはただジーニアスを求める気持ちだけ。 ジーニアスもコレットを強く強く抱き締めて、一心不乱に突き上げ続ける。 彼は今日、初めてコレットを愛しいと思った。 ・ ・ ・ やがて二人が絶頂を迎えた時、そこにあったのは互いを求める心と愛情だけであった。 「ジーニアス・・・。私ね、すっごく気持ちよかった・・・イヤじゃなかったよ・・・?」 「僕も・・・凄く気持ち良かったよ。大好きだよ・・・コレット。」 「・・・うん!」 ・・・性行為から始まる恋もある。 最初から少しずつ相手を知っていき、実る恋もある。 そんな気持ちじゃなかったのに、相手を愛してしまって始まる恋もある。 コレットとジーニアスの出来事も、また一つの恋の始まり。 ~おしまい~
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