総合トップSS一覧SS No.6-042
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 172氏(24スレ目) ルーク×ティア 2007/04/11 2007/04/15

「今の戦い、自分では結構イケてたと思うんだけど…」
「踏み込みが甘いわ。急所も外してるし、何より雑よ。」

「ルーク!早く起きなさい!」
「ん〜あと5分…」
「もう朝食の用意はできているわ。みんなを待たせてるのよ?」
「じゃぁあと10分…」
「ピコハン!」

今日も私はこうやって彼を甘やかさない。
彼を見てるとなんとなく自分がしっかりしなくては、自分が助け、叱ってやらなければという
思いに駆られる。
自分でも少し厳しすぎたかと反省することも多々あった。
それでもこれからずっと私は続けていくのだろう。やめようとしたところで旅の途中冷血女と
呼ばれたこともある私の性格では到底無理なのだろうし、やめる気もない。だってそれがルークと
私を繋ぐもののひとつでもあるのだから。
時折ガイなんかに「ルークはもうティアがいないと日常生活が送れなくなるんじゃないか?」なんて
からかわれることもある。だけどその度に私は安心している。
何に?なぜ?

―――私と彼の関係をみんなが気付いてない証拠だから。

私達は今アルビオールとノエルを休ませるためにグランコクマの宿屋にいる。
寝付けない。いつもより強い風が時々窓をガタガタといわせるのも、カーテンの隙間からかすか
に入ってくる譜石灯の光も、みんな私の邪魔をしているような気がした。
経済面でやっと余裕が出てきて――ルークの無駄遣いも減ったし――今回はとることができた
一人部屋のドアを、なるべく音をたてずに開けた。


真夜中のグランコクマはただ綺麗だった。水はとめどなくあふれ出ていて、サーと控えめな音を
たててるのがいやに心地良い。ベンチに座って少しボーッとしていると、鍛えた軍人の感性が
人の気配を捉えた。少し後ろに目をまわすとそこに写ったのは、

(ノエル…と、ルーク?)

彼の姿を見つけるだけで大きな反応を示す体をいつも不思議に思う。私はこんなにも他人を
必要と感じる人間だったかと考えて、嘲笑した。そんなことわかりきってるくせに。
でも手放しで喜んでいられはしないみたい。
ルークは今誰と居る?ノエル。自分達を希望の翼アルビオールで各地へ運んでくれている
気さくで可愛いという言葉が似合う存在。――少なくとも、私よりは。
わかっている。今私は嫉妬している。ルークと二人きりのノエルに。
そんな自分を心底嫌悪しながら、私は二人の様子を影から窺っていた。そして、

「私、ルークさんのことが好きなんです!」

水上都市グランコクマの、いやむしろ世界の色が変わった気がした。
脳から目に混乱という情報が送られてきたみたいに思えた。
私は激しくもえたぎる感情を抑える。抑えたかったのに。
ノエルの告白を聞いて信じられないという顔をしているルークが視界に入り、本能的に
ここにいたら壊れてしまうと悟ったのかもしれない。気がつけば彼らの横を全速力で走り抜けていた。


コン、コン、と夜中だからか控えめなノックの音がする。さっきからこの激しい感情を
抑えるのに必死だった私は、慌ててドアを開けに行った。訪問者なんて一人しかいないから。

「ルーク。こんな夜中にどうしたの?」
「ティア…ちょっと、部屋入っていいか?」

私はあえて普段どおりを装った。多分こんなことしても無駄だろう。きっと彼はわかっている。
ルークの申し出に無言で頷き、一歩引いて部屋に入れてやる。

「…………」

部屋に入って二人でベッドに腰掛けて、ルークが口を開くのを待っていると、

「ティア…オレ、相談したいことがあるんだ。」

きた。予想通り。

この男はいつもこうだ。私を弄んでそんなに楽しいのだろうか?

「オレ、ノエルに告白されちゃったんだ。どうすればいいと思う?」
「…そんなこと、私に聞かれても困るわ。ルークの好きにすればいいんじゃない?」

悔しいから、ほんのすこしだけ抵抗する。意味がないとわかっていても。
…嘘。ほんのすこしの抵抗が、彼をもっと奮い立たせて私を苛めてくれると知っているから。

「ティア…ほんとにいいの?」

これも予想通り。だから私はルークが言って欲しい言葉を言う準備は出来てる。
やっぱり彼はずるい。二人の真横を走り抜けたんだから、当然二人とも気付いてるだろうに。
いつになってもこの瞬間は、恥ずかしくて嬉しくて狂いそう。

「………ゃ……」
「え?きこえねぇよ、ティア。」
「…っルークが!他の女の子と付き合うなんて、嫌なの!
 私だけのルークでいてほしいの!
 お願いだから、もう意地悪しないでよ…!」

また嘘をついた。私は悪い女だ。もっと意地悪してほしいくせに。淫乱女。

「よくできたな、ティア。それじゃ付き合うのやめてやるよ。
 でも、一回反抗したしなぁ。最近あんましてないし、お仕置き…だな?」

ルークがあどけない笑顔で無邪気に邪気を放つ。
やっとくる。私の待ち望んだ瞬間が。

「あっ…くぅぅ…はぁあ…!」
「まだイッちゃダメだってわかってるよな、ティア?」

襲いくる快感と戦いながらコクコクと頷いた。
彼の言う”メロン”の頂にひとつずつ。割れ目の上にある蕾にひとつ。ナカにひとつ。アナルにもひとつ。
5個の振動する譜業(確かガイに作ってもらった”ろーたー”とかいうものだったと思う)が快感を
与え続け、手は後ろにまわされて手錠で封じられている。
彼はリモコンを操作しながら時折首筋にキスしたり耳たぶを舐めたり。

「もしイッたりしたら…」
「いやっ…んくぅ…言わないでぇ…」

恐ろしくてそんなこと考えたくもない。

「やっぱり可愛いな、ティアは…イッちゃいけないってのは苦しいだろ?」
「んあっ…!お、お願い、もう…」
「まだダメ。お仕置きなんだから辛いのは当たり前だろ?しかたないな、ホラ。」

そういって、彼は自分の分身を私の前にさらけ出して、私の顔に突きつけてきた。

「ちゅ…はむ…ぢゅる…ちろちろ…ちゅむ…」

その意味を解して目の前の肉棒を貪るように舐めた。

「んっ…これで気紛れるんじゃねぇの?それにしてもうまくなったな、ティアは。
 オレの教育のおかげかな?」

ルークが喋っている。そのことしかわからなかった。
ただ恐ろしい程の快感と愛しい彼のモノに奉仕することに夢中になって、なんにも頭に入らなかった。

「ティア。次はティアの胸でパイズリしてよ。」

ルークが手錠を取ってベッドに仰向けになる。私はその上に乗って自由になった手で胸を横から
つかみ、ルークのモノを挟みこんだ。
私の唾液でてらてらと妖しく輝いていたそれを胸でしごく。

「くっ…そろそろ、出すぞ、…よく頑張ったな、ティア。もうイッてもいいよ…」

彼はそういってからリモコンの強さを最大にした。

「んぅっ!?…ふむっ!…ふあああぁぁぁぁぁぁ!」
「うっ…うあっ!」

絶頂を迎えながら、顔と胸、髪の毛に熱くて生臭いものがかかるのを感じる。今まで幾度となく
浴びてきたルークの愛情。
ノエル、あなたはこんなルーク知らないんでしょうね。これは私とルークだけの秘密だもの。

「ティア、次はどうしてほしい?」
「え…?」

譜業を私の体から取り去ってルークは言った。
全く、そこまでして私を苛めたいのかしら。どうかしている。
そんな彼に苛めて欲しいと思ってる自分を棚にあげて思った。
でもね、ルーク。私、あなたに弄ばれてるうちにもう恥ずかしいなんて感情忘れちゃったみたい。

「私…ル、ルークのおち○ちんが、欲しいの…」

ふふ、驚いた顔してる。私だってたまにはからかってみたいもの。

「…それじゃ、どこに、どんな風にして欲しいのかお願いしてみな。」
「わ、私の、おま○こに、後ろから入れてほしいです…お願い、ルークッ…」
「…ほんとに可愛いな、ティアは。大好きだよ。」
「あっあぁ…くぅあああああ…!」

私の懇願にルークが応えてくれて、熱くそそりたったのを私のナカに入れてきた。
信じられないほどの幸福。やっぱり私はルークが大好きなんだ。

「あぁっ!そ、んな…やっ、いきなり、動いちゃぁ…」
「くっ…ティアのナカ、ほんとに気持ちいいよ…すごく絡み付いてくる…」
「ひぁっ…あくぅぅ…激っし…んあぁぁ…!」

入れたばかりなのにすぐに奥を突きだして、私の体が悦ぶ。
ルークがわかる。ルークの形が。熱さが。脈打つリズムが。

「あっ…!ティ、ア…」

私のナカがルークを締め付けると、切なそうな顔をしながら私の名前を呼ぶ。
私の好きなルーク。私のルーク。あぁ、もうだめだ。ルークのことしか考えられない。
体勢を変えたりしながら、何度も何度も突かれた。

「はぁぁ…!ルークッ、んぅっ…キス、して…!」
「ティア…ちゅ、じゅる…ぴちゃ…」

ルークにキスしてもらって、いよいよ限界が近付いてきた。頭が真っ白になっていく。
それはルークも同じみたいで、息遣いが荒くなっていくのを感じた。
そして、

「ティア…!オレ、もう、出すよ…!」
「はぁぁ!きてっ、ルークの熱いの、いっぱい、ナカに!」
「愛してる、ティア…うっああぁ!」
「私も…!あっやぁっ、ひああぁぁぁぁぁぁぁ!」

限りないルークへの愛、ルークからの愛を感じながら、私はそこで意識を手放した。


「…ルーク、あなた何してるの?」
「いや〜オレにんじんキライだからティアに食ってもらおうと思って。」
「だからって無断で人の皿に移すことはないんじゃない?私だってニンジンは苦手なのよ?」
「へっへ〜な〜んだいつも偉そうにオレのこと叱ってるけどおまえだって「バニシングソロゥ!」

今日も私はこうやって彼を甘やかさない。
彼を見てるとなんとなく自分がしっかりしなくては、自分が助け、叱ってやらなければという
思いに駆られる。
…いや、「なんとなく」じゃない。
彼とその関係を保つのが一番心地よい。
そして、

「あはぁ…!ルークッ…」
「ほらっティア、ちゃんと感想を言ってみろよ!」
「んくぅぅ…意地悪っ…!」
「ちゃんと言えないんなら、もう動くのやめちまうぞ?」
「ひぅっ…ルークのお○んちんが、奥にあたってきもちいのぉ!」

この関係を保てるのが一番嬉しい。
なぜって、私はルークを愛しているから。


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