総合トップSS一覧SS No.6-050
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 喘息たん氏 エロ無し 2007/06/22 2007/06/25

「キールぅ!ほら、二つくくりよ!メルディとおそろいだな♪」 
キールと呼ばれた少年は恐る恐る鏡を見、自分がメルディにツインテールにされた事を確認すると顔を青ざめた。 
「………」 
「キールかわいいな!女のコみたいよ♪」 
「……」 
「リボン付けたらもっとかわいくなるよ!何色がいいか?」 
「…」 
「ボンボンの方がいいか?黄色いやつあるy」 
「うるさぁあい!僕は女じゃない!さっきから黙って聞いてたら…僕はそんなに男らしくありませんか!そんなに女っぽいですか!」 
涙ぐみながらツインテールをぴょんぴょん揺らしながらとうとうキールはキレた。まあ、当たり前だろうが。 
「キールかわいいな。」 
「…まだ言うかコイツ。そっちがその気なら僕が男だということを証明してやろう!」 
「どうやってか?メルディ冗談で言っただけよ?キールは男の子よ」 
「…」 
キールはうんざりしてツインテールもほどかないままソファに脱力した。 
「キール寝るのかー?ならメルディも一緒に寝るぅ!」 
「なっ…!?」 
メルディはお構いなしにあまりスペースのないソファの隙間に飛び込んだ。 
「うわぁ、キールあったかいな!ぽかぽかな!」 
メルディは嬉しそうに慌てるキールにぺたぺたと触る。 
「さっ触るなぁ!おいメルディ!」 
「ぬくぬくよ〜」 
さらに追い討ちをかけるようにキールの体に抱きつく。 

ぷつん 

キレた。 

理性が。 

「メルディ…お前が誘うのがいけないんだぞ…」 
「ふぇ?何のことか?」 
キールはメルディに覆いかぶさり、その柔らかな唇にキスをする。離し、また口付ける。 
「キール?」 
きょとんとしているメルディの頭をそっ、と撫でた。 
「メルディ、…」 
そのまま細く白い手をゆっくりメルディの胸へもっていく。 


「こちらキール調査本部です。ファラ隊長、今の二人の状況は? 
「リッド調査員、大変良い感じです。ただキールはひとつ忘れています。」 
「何をですか?」 
「目的キールはツインテールのままです。」 


仲間に覗かれているコトにも気づかずツインテールのままとも気づかずキールは行為を済ませた。 
記念すべき二人の初体験はなんとも間抜けな図であった。 

おしまい 


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