作品名 | 作者名 | カップリング | 作品発表日 | 作品保管日 |
レジェンディア小ネタ | 110氏(25スレ目) | エロ無し | 2007/10/20 | 2007/10/29 |
夢の中のステラは何も身に着けてはいなかった。 その白い裸体を惜しげもなく晒し、ゆっくりと近づいてくる。 俺の目の前まで来た彼女は、唇をすっと俺の唇に重ねてきた。 俺は彼女のさらさらした金髪の髪を撫でながら、激しいキスをした。 「んくっ……んっ、はっ……」 唇を繋げたまま、彼女の白くすべすべした肌を手のひらで優しく愛撫する。 「あんっ……やっ」 柔かそうな胸の先端をきゅっとつまむと、彼女は悩ましげな声をあげた。 「痛いよ……もうちょっと優しく……して」 言われた通りに今度は優しく触れた。ここ数年で急激に成長した彼女の胸は、 マシュマロのように柔かく、手のひらに収まりきらなかった。 「ああっ……もっと触ってぇ……セネル、セネルゥ…」 その喘ぎ声を最後に、俺の意識は現実へと戻されていった。 何かに身体を強く揺さぶられたからだ。 「……ぃちゃん。お兄ちゃん!」 「…………ん」 「お兄ちゃん!はやく起きてー」 ……シャーリィ?……って事はもう朝か。するとあれは夢だったのか…。 「もう、はやく着替えないと遅刻だよっ!」 と、シャーリィはいきなり布団に手をかけた。 ヤバイ、この状況は非常にヤバイ。今、毛布の一枚下では俺の滄我が淫らな夢のせいで猛り狂ってる。 何故だ。何故よりにもよってこんな時に。3年以上の長きに渡ってセルフコントロールは完璧だったはずなのに。 もし、これを見られてしまったら今まで培ってきた高潔で頼れる兄のイメージはどうなってしまうんだ。 シャーリィは性教育だけはまともな形で教えられてないんだぞ。純粋培養のお嬢様脳なんだぞ。そんなシャーリィに見られたら 「いやー、お兄ちゃんの変態ー!!」なんて言われてお星様にされるに違いない。これはもうお約束ってやつだ、 「志○―!後ろ後ろ―!」と言われたらタライが降って来るくらい間違いない。 って、こんな事考えてる場合じゃなくてシャーリィを止めないと!(この間0.1秒) 「シャーリィ、話があるんだ。聞いてくれ」 「えっと、はい」 シャーリィは布団から手を離し、こっちの顔を覗き込んでくる。 どう切り出そう?直接的な表現を使わずにシャーリィを部屋から出て行かせるには…… 「……あのな、実は一枚下の大地に滄我を封印したんだ」 「へ?えーと、ごめん、急に何?」 「それで今さ、中で凶暴な滄我が猛ってて大変なんだ。早急に静かな滄我にさせなければ 確実に(俺の)世界が滅ぶ。だから、先行っててくれないか?」 「何言ってるのお兄ちゃん? ふたつの滄我は違う滄我だよ。猛りのほうも随分前に静まってくれたじゃない。」 ……ダメだ。少しも意図を察してくれない。その純粋な瞳が今は眩しすぎて見られない。 「あ、わかったお兄ちゃん、まだ寝ぼけてるんだね。ダメだよ早く目を覚まさないと。 早く顔を洗って、服を着て支度して!もうみんな待ってるんだから早く…」 そう言ってシャーリィは再び俺の毛布に手を伸ばして…… 「だだだ、ダメだって!!それはダメだから!頼む!勘弁して!」 すんでのところで、シャーリィの両手首を掴んで事無きを得た。 「どうしたの?今日のお兄ちゃん何だかヘンだよ?」 一切の疑いも無い曇りなき瞳で、純粋に俺の身を案じてくれている。 だが…。その無知ゆえの無垢さが何故こうも俺を苦しめてくれるのか。 「シャーリィ、頼む。何も聞くな。俺のためを思ってくれるなら、 今は黙って先にウィルの家に行っていて欲しい。今はそれが一番助かる。」 「…え? あ、うん。なんだか良く分からないけど……分かったことにする」 「ごめんな。すぐに行くから」 「すぐウィルさんの家にきてよー、みんなもう来て待ってるんだから」 そういって、シャーリィはようやく部屋から出て行ってくれた。 「さて、コイツをどうするべきか」 朝の生理現象+今朝の夢+今さっきの嬉し恥ずかしな状況のせいもあって、滄我は萎えるどころか異常なほど硬度を増していた。 何故だ。あれだけ緊迫した状況なら普通縮み上がってくれるはずじゃないのか。 何でパワーアップすんだよクソ馬鹿息子。 ヘソまで反り返るほどに赤黒くそびえ立つ灼熱の棒はまさしく鬼の金棒のそれだ。冗談抜きで釘でも打てそうな気がする。 「…………抜くか」 仕方が無い。他に選択肢など無い。このような凶器を引っさげた状態でいつもの全身タイツ姿で街を練り歩いてみろ。 仮にも保安官なのに地下室を定住先に指定されかねないではないか。いや、きっとあの博物馬鹿なら、 珍種のモンスターと一緒くたにして「学名:万年発情パンダ」などと、恥ずかしい名札を立てかけてるに違いない。 と、いう事でさっきの夢に出て来たステラでもう一度セルフバーニングする事にした。 自らの憧れでもあり恩人でもある思い出の彼女を汚すような行為で萌e…否、燃え上がるのは 人としてどうかと思われたが、もはや躊躇っている時間も余裕もない。 「……っ、はぁ」 終わった……出せるだけ出し尽くしてやった。さすがの金棒滄我もこれにはグッタリだ。 2㍑ビンから溢れんばかりに海の素を注げるほどの精なる力に、我ながらビックリというものだが。 さて、さっさとズボン履いてウィルの家に行かなくちゃな。 ─ガチャ 「もう!お兄ちゃん遅いよー!何し…………」 「クーリッジ!!性懲りも無くまだ寝ているのか!いい加減その性根を叩き直し…」 …………時が止まった。 「………………」 「………………」 「……ぃ」 「い?」 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!お兄ちゃんのえっち!すけべっ!へんたいぃぃぃ!!!」 「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! このドスケベの痴れ者めが! くたばれぇぇぇぇ!!!」 「ブルァァァァァァァ!!!」 シューティングスターと驟雨虎牙破斬の二重奏。 そして、俺はお星様になった。 嗚呼、やっぱこういうオチかよ……
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