総合トップSS一覧SS No.6-080
作品名 作者名 カップリング 作品発表日 作品保管日
無題 465氏(25スレ目) サレ×クレア 2008/01/13 2008/10/16

『ヴェイグがきっと来てくれる・・・いつだって私が危ない目にあった時には来てくれたもの。』

 世界各地から誘拐されてきた美しい娘達は,城の広い客室の中に
居ながらベッドの周囲や部屋の隅に固まり、不安に耐えていた。
その中にはクレアの姿もあった。

ベッドの周りに集まっていた少女達は、ひそひそ話を始めた。
「ねぇねぇ、アガーテ様に呼ばれて、どんな事をするの?」
「え?んーと、なんか手や足がきれいだとか、容姿を褒められれて、それでアガーテ様
ほどじゃあありませんって言ったの。
そしたらアガーテ様が何かを言いながら近づいてきて・・・その後、急
に気分が悪くなって・・・気づいたら倒れてたの」
「えーっ、それって大丈夫なの?ヤバくない?アガーテ様に何かされたって事?」
「うーん。分んない・・」
「それにしても何時までいなきゃならないんだろう。早く彼氏に会いたい」
一人の少女がそう不安をもらす。
するとベッドの上で囁きあっていた少女達の心にどんよりとした沈黙が積もった。

「あっ、ねぇそういえば、いつも言ってるクレアの彼氏ってどんな人なの?」
そんな雰囲気を紛らわそうと一人の少女がクレアに話しかける。
が、ヴェイグの事を考えてぼーっとしていたクレアは急に、しかもそんな話をふられて慌てて
言葉を詰まらせる。
「えっ?あっ、あの・・・ヴェイグはその・・そんなんじゃなくて・・その・・・」
そんな他愛もない話をしていた時、バンッ、と部屋の扉が勢いよく開け放たれた。
「クレア・ベネット。アガーテ様がお呼びです。ついてきなさい。」

 わたくしはまずこちらを見つめる宝石のような瞳に目を奪われた。
雪深い山奥の村から来たというこの娘の肌は、写真で見たその山に降る雪のように白い。
そして同じように白い、すべすべとした美しい手足・・・。
触れたくなる様な金の髪・・。可愛らしい唇。この体を手に入れられたらきっとミルハウストは
わたくしの事を好いてくれる。
 アガーテは、女王の前で少し緊張した少女と他愛もない話をし、そして問う。

「あなたの美しさがあれば、誰もが愛してくれるでしょうね?」
しかし、娘は驚くような返答をした。

「あの、アガーテ様。外見の美しさってそんなに大事なことでしょうか?
私の両親の話なんですけど・・」
 娘が話した話は、わたくしには到底受け入れられない話だった。
その主張は、美しい者がもつ傲慢な考えではないかとさえ思えた。
そう、一度も誰からも拒絶されたことのない、美しいもののみに許される考えだと・・・。
そんな話をする娘に、わたくしは眩暈がするほどの怒りを覚え、この娘に今からする事に対する罪悪感
が薄らいでいく感覚がする。

 そして、アガーテの体からは白い光が溢れ、部屋に広がっていく。

『では姿が変わってもあなたはその考えを言えるのですね?』
そして白い輝きがクレアを飲み込む。

 白く輝く部屋の中心部から離れた位置。その様子を観察していた男がいた。マントを
羽織ったその男は、髪をいじりながら、くっくっくっと、笑いをもらす。

「へぇ、あの子がお姫さまのお人形さんに選ばれたんだ。これは愉快だねぇ・・・」
意識を失い、兵士に抱きかかえられている少女を見ながら、サレは呟いた。
「これからするいたずらが、ますます面白くなりそうだ。ふふふ」

 「おい、大丈夫か?」
なんだか遠くから私を呼ぶ声がする。
「・ん・・・ヴェ・・イグ?」朦朧とした意識の中、ヴェイグの声が聞こえた気がした。
「大丈夫か?立てるか?」
目をあけると赤い絨毯が見えた。『ああ、そうか・・』
その瞬間自分は、スールズでヴェイグに起こされたのではないと理解する。
「私・・」
「君はアガーテ様との謁見中倒れたんだ。部屋には戻れそうか?」
「大丈夫です。一人で戻れます。」

 しかし、クレアは同じ様なドアや窓が続く廊下を歩くうちに、方向感覚を失う。
今自分が何階にいるかも定かではないようだ。
迷ったかしら?
それにまだなんだかくらくらするし、頭も痛いような気がする。
なんで一人で帰るなどと言ったのだろう。
何もかもうまくいかないあせりから、瞳から涙がこぼれそうになる。
 そんな涙を振り払い進む。
しかし角を曲がると、奥に大きな鏡がある行き止まりになっていた。
「ああ、もう」と、クレアは苛立ちを声に出す。

 城の中のものにしてはシンプルなデザインの鏡だ。
『奇麗な鏡』
クレアは、吸い寄せられるように鏡に近寄り、映る自分の姿を見る。当然ながら、いつもと変
わらない自分が映っている事にほっとする。
意識を失う前、アガーテ様が仰っていた事はいったい?・・・
ぎくり。と、背中に冷たいものが走る。
何故なら、鏡の中に冷たい眼をした男が立っていたからだ。

「謁見の帰りに道草かい?君のお部屋からはずいぶん遠いようだけど」
クレアは平静を装い、鏡の中で男と会話する。
「別に。・・・少し遠回りをして帰ろうと思っただけです」
踵を返し、サレの横を通り過ぎようとする。だがその時、腕をつかまれた。
男からは、甘い果実のような香りがした。

「人の顔を見て、いきなり逃げようとする事はないじゃないか。冷たいね」
「当り前よ!はなしてください!」自分をヴェイグから引き離した男を睨みつける。

 サレは手を振りほどこうともがく、美しい少女を観察した。
そしてこれからこの少女にできるだろう想像に、ぞくり、と快感を感じる。他人の大事なものを傷つ
けるのは、何にもまして楽しい。
しかしそれが表情にでないよう努めながら、やさしく少女に話しかける。
獲物には慎重に近寄らないと逃げられてしまうしね。

「アガーテ様が呼んでいるんだよ。君と、もう少しゆっくりお話がしたいって。
でもあの部屋では君がまた、緊張で倒れてはいけないから、私室でお話をして下さるそうだ」

きゃぁぁっ」
しかし、部屋に入ったとたんクレアを待っていたことは、いきなりベッドの上にほおり出される
事だった。
一瞬何が起こったか理解できず、ベッドの上で茫然とする。

「あはははは!こんなに簡単に騙されるなんて。これだから田舎娘は。」
そう言ってサレは部屋に鍵をかける。
「・・ひどい!騙したのね!?・・・・やだ何する・・・」
そして瞳に恐怖が浮かべ、ベッドの上で怯えるクレアに近づき、いきなり自身の唇を無理やり重ねる。
「・っ・・んーう・・」
まだ意識がはっきりしていないクレアは、舌の侵入をあっさり許してしまう。
歯の裏をなめられ、舌を吸われる触感にやっと暴れて抵抗するが、力も入らず、あごも固定され
逃げられない。
くちゅくちゅ・・・やがて小さな口からは、許容量を超えた唾液が溢れ、細い喉を伝う。
『息ができない』そう感じた時、ようやく唇が解放された。
「・・はぁっ・・・はぁっ・・くはぁはぁ・・」
やっと自由にされた口で、クレアは大きく息をする。
「ふふ。ああ、それからいくら助けを呼んでも誰も助けに来ないよ。
この部屋の壁は特別音を通さないからね。・・・ああ、もちろんヴェイグも来ないよ?」

ここはサレの書架なのだ。壁には一面に本が置かれている。
神経質なサレは読書を邪魔されないよう、壁を音を通さない設計にしていた。
しかし、ただ好きにされるクレアではない。精一杯大声を出し、必死に暴れる。
「いや!誰か・・・・誰かきて!助けて!放して!」しかし、分厚い壁はクレアの声を通さない。
叫ぶクレアを無視して胸元のリボンに手を掛け解く。そして細い首に舌を這わせ、
肌蹴させた胸元に滑らせた。
 ぞくりとするその感覚に、クレアは恐怖する。このままじゃ本当に犯される・・・
恐怖から、まだ少女であるクレアの助けを呼ぶ声は、涙を流した懇願に変わる。
「いや・・やめて!お願い・・どうしてこんな事をするの?お願い・・やめてぇ・ひっくうっく」

 悲痛な叫びが届いたのか、サレは手をとめ顔をあげた。
しかしその顔は邪悪な笑みを浮かべていた。

「どうしてこんな事をするのかって?君とヴェイグがむかつくからだよ!信じる心?へどがでるね!
特に何度も刃向ってくるヴェイグにいらいらする。クレアクレアクレア馬鹿みたいに言いながら。
そしてきれい事ばかりいう君にもね!」
 そしてサレは荒げていた声を、わざとやさしい声にもどす。
「だからヴェイグの大事な大事な君を汚して、めちゃくちゃに壊してやろうと思ったのさ。
ふふ。君はどんな風に僕をわくわくさせてくれるんだい?」
それにお姫様のお人形に選ばれた君を汚せば、お姫様の夢にも傷が入るしね。一石二鳥だ。

「お話は終わりだよ。クレアちゃん」耳元でそう囁いき、そして乱暴に服を脱がせる。
すると少し小ぶりだが瑞々しい胸がこぼれ、胸の頂の可愛らしい桃色の蕾がのぞいた。
「私は奇麗ごとなんて・・やだぁぁ」
クレアは胸を隠そうと手を伸ばすが押さえ付られ、白い胸は隠すものもなく露になる。
「見ないで!」
両親以外、ヴェイグにしか見せたことのない所を晒され、クレアは激しい羞恥心と恐怖に
襲われる。この相手には私の言葉は通じないのだ。
いや、この城の『人』には、何一つ通じない。言葉は一方通行なのだ。

 サレが、その胸をそっと包み込むように触ると、形のいい胸は手のひらにすっぽり収まった。
クレアはびくりと体を震わせ、何もできない非力な自分を呪う。
サレは、悔しそうに涙をこらえるクレアを見ながら、胸を蹂躙する。が、決して可愛い蕾には触れない。
やさしくパンをこねるように揉み、巧みに敏感な部分には触れず、柔らかさを確かめる。 
  ーー焦ってはいけない。ただ乱暴に奪うだけじゃおもしろくない。クレアちゃん
を壊すにはそれだけでは足りない・・・。
「・・は・・あ」
まるで恋人にするかのようなその手つきは、乱暴にされるとばかり思っていたクレアを困惑させる。
そして胸から手が離され、更に愛撫は続く。

首を吸う。
耳を甘噛みする。
太ももに指を滑らせる。
胸に円を描くように舌を這わす。
脇腹ににも這わし、へそに舌を入れる。
クレアの白い肌に点々と、紅い跡を付ける。

「っぁ・・」
体の隅々まで侵食されるようなその愛撫に、時折クレアは華奢な体を震わせ、細い声をあげた。
緑の瞳は固く閉じられ、徐々に湧き上がる、認めたくない感覚に耐えているようだ。
「たすけ・・・て・ヴェイ・グ・・ヴェイグ・」
うわごとの様に名を呼び、はあはあと喘ぐ様子に満足したサレは、こう囁く。
「感じてるのかい?震えてるよ」
「違う!」
クレアは目を閉じ、必死に首を振って否定の意志を示す。ーー思っていたものと違う
扱いに戸惑いを感じているだけ。クレアはそう自分に言い聞かせる。
ああ、でも、自分の中からは認めたくない甘い恐怖が湧き上がって・・。
どうして?もっと乱暴にしてくれたら、ただの恐怖だけで済んだのに・・・!

「きゃあああっ」
突如クレアの体に電気が走り、体がのけぞる。焦らされた胸の頂が甘噛みされたのだ。
さらに強く噛まれ、クレアは悲鳴をあげる
「い・・痛いっっ」
いきなり乱暴にされ、さっきまでの甘い感覚は吹き飛び、痛みだけがクレアを支配した。
「いっ・・た・・」
クレアの苦しそうな声に被虐心をあおられたサレは、さらにもう少し強く噛む。
「っっ離してぇ、痛いっ」痛みにクレアは堪らず、懇願する。
 そろそそか。サレはようやく口を緩め、クレアを痛みから解放する。
ぴちゃぴちゃぴちゃ・・すると今度は強く噛んだ乳首を、犬が傷を舐めるように舐め始めた。
「・・あああっ・・んんん・・ん」
ちゅく、唇で乳首を吸い、間から舌をちろちろ出し優しく舌で転がす。
今度は痛みで吹き飛んだ甘い感覚、などとは比べ物にならない鋭い快感がクレアの体を駆け巡る。
「ひいぃぃ・・っん・・ふっふぅぅぅ・・・んんんっ・・・ひ・・くぅぅう」
感じたことのない種類の快感に耐えるクレア。
 痛みの後の快感。ヴェイグに大事に抱かれたことしかないクレアには、今まで体験した事の
ない快感だった。
形のいい胸は繰り返し潰されるように揉まれ、快感で痛々しい程とがった乳首は指で摘まれ、
ちゅぱちゅぱと口で何度も引っ張るようについばまれる。
「ひぃひ・・んんっく・・あっあっ・・ひっ」
甘い快感と切ない痛みが繰り返される愛撫に、切ない声をあげるクレア。
瞳から恐怖は消え、代わりに恍惚とした光と、苦痛の涙を交互に浮かべる。

胸を嬲りながらサレは、いたずらをもっと楽しくする小道具をそっととりだす。
遊びを面白くするための準備には手を抜かない男だ。
「ねぇ。クレアちゃんのくぐもった声もかわいいんだけど、もっと思いっきり可愛い声を聞きたいなぁ」
そう言いながら内ももを撫で上げ、下着の隙間からすばやく秘部の入口に指を滑らせる。
指には強力な媚薬が何粒か握られていた。
「だめ」自分の一番大事な所の危機に気付いたクレアだったが、すでに遅く入口にあてがわれた
二本の指と粒上の媚薬は、体への十分な愛撫で潤っていた蜜壺につるりと飲み込まれる。

 サレは指を奥まで差し込み、薬を奥に押し込む。それはクレアをすぐに狂わせる事になる。
くちゅくちゅと中をかき混ぜ、薬を溶かしこみながら、クレアに純粋な快楽を与える。
「いやぁあああああっいやぁ・・ぬいてぇ、あっあああ・・あっ・・ぁ」
そして、そんな快楽から逃れようと腰をひねるクレアから、媚薬のとけた愛液をすくい、
一番敏感なクリトリスに擦りつけたのだ!
クレアの体は撥ねるように反り、蜜壺の中からはごぼり、と大量の愛液が噴き出す。
「やめて・・やめ・やめ・・・」
じゅぷ・・じゅ・じゅく。それをわざと音を立てるようにかきまぜながら、敏感な芽をクリクリと
いじる。
「・・やめて、もう・・やぁぁあぁぁ」
サレは、薬の効果で壊れそうな快楽に悲鳴をあげるクレアに、
「ふふ。下のお口はずいぶん素直なのにね」などとお決まりの文句を言い、さらに言葉と指ででせめる。
「こんなにべとべとにいやらしい汁をたらしておいて、いやもなにもないだろ?どこが気持ち
いいのか言ってごらん?」
さらに指を折り曲げ、楽器を弾くように中を刺激する。
「・・あっ・・くふ・・あっあっああっ・・あっあっ・あああああ・ふぁぁぁっ・・あぁっ」
その指で薬を探す。が、それはすべて十分濡れていたクレアの中に完全に消えた後だった。
クレアの、理性が失われていく様に喘ぐ姿を見れば、薬が十分効いている事は明らかだったが・・・

「ここが気持ちいいんだ?ここを触るとクレアちゃんがすごく締め付けてくるよ。
可愛いい顔してこんないいものをもってるなんて卑猥な体だね。」
 やがてGスポットを探し出したサレは嬉しそうに尋ねる。
「ちがっ・・・ちがうぅ・・あああっ・・あっああはぁああぁちがう」
違う違う、こんな快感は知らない。中が熱い。なに?違う。私は、違う・・・
心の中で必死で否定するが、体は徐々に絶頂に向けた階段を上っていく。

 しかし突然指は引き抜かれ、絶頂の波が急激に引いていく。「・・はぁはぁ・・あ・・・」
「どうしたの?そんな物足りなさそうな顔して。やめてほしいんでしょ?」
サレは愛液でべとべとになった指を舐めながら言う。
そんな顔はしてない!クレアは残った理性でそっぽを向き。「そうよ」と言った。
「ああ・・そう」
そう言うとサレはベッドから立ち上がり、本棚に向かう。
そして本を取り、しおりの挟んであった所から読み始めてしまった。

「あ・・・」
そしてクレアは一人残された。
外部からの刺激は断たれたが、しかし途中で断たれた行き場のない快感の高まりと、
どんな淑女も狂わせるという、体内に埋め込まれた悪魔がクレアに安息を許さなかった。

「はぁはあ・・はあはあ」静かな部屋には荒い息づかいと、本をめくる音が響く。 
 クレアは何もされていないのに湧き上がってくる、『快感を欲する感情』に悩まされた。
どうして?なんでこんな・・・・
媚薬を盛られたと知らない、媚薬などという存在すら知らないクレアは、湧き上がる快感に戸惑う。
「・・くふぅぅう・・はっはっはぁぁああ」
シーツを掴み、体を丸め必死に耐えようとするが、シーツが胸という性感帯に触れ、耐え
られない快感が走る。
「・・・ああっ・・くはぁあ・・」しかしそれだけでは求めるものは得られない・・・。
 快感から逃れるため、仕方なく仰向けになって耐えるクレア。

その姿はとても扇情的で、妖しい美しさだった。
投げたした白い足が、めくれ上がったスカートから覗く。
だらしなく開けた涎の光る口元には、一筋の髪を咥えている。
肌蹴た胸元から覗く胸は赤みを帯び、息をするたびに大きく上下する。
その行動は、痛々しいほどに尖った頂の存在を誇張しているようにさえ見えた。

そして、いつも健康的な光を灯した瞳は、今は妖しく輝き、男を誘っている様にしか見えない。
「はぁはぁ・・・ん・・はぁ・・は」

クレアはそんな瞳で誘う様にサレを見る。限界まで膨らんだ欲望を、満たしてくれる者だという
無意識がそうさせる。
 するとまだ、涼しい顔で本を読んでいる姿が目に入る。
しかし、ほとんど快楽という欲に支配されているクレアは、ある変化を見逃さなかった。
男性自身でテント状に膨らんだズボンを。クレアの瞳が妖しく輝く。
『あぁ。あれがほしい・・・』理性は薬の中毒でほとんど消えている。視野は酷く狭くなり、
自分の見たいものしか見ない。
『あれで満たしてほしい・・』脳髄は麻痺し、もうその事しかもう考えられない。

「ほしい・・の・・」クレアはもう声を出していた。
サレは、読み終えた本をテーブルの上に置き、おもむろに近づく。
「何が欲しいんだい?それより、今読んでいた本の内容だけどね、種族の違うもの同士
がいがみ合うっていう、どこかで聞いたようなつまらない話でね・・・・」
「そんな事どうでもいいの。お願いこれをちょうだい!」
そういうとクレアはカチャカチャとズボンのベルトをおぼつかない手ではずす。
そして自分の中に入りそうもない巨大なものを取り出し、恍惚の表情でそれを見つめた。

「おやおや。」クレアの思ったよりはげしい乱れ具合に満足する。
少し薬の量を間違えたかな?
そして、急かすクレアをなだめながら、まず使い物にならなくなった下着を脱がせる。
涼しい顔をしてはいるが、サレのモノは欲望を放ちたいと限界までそそり立っており、それを望む
クレアの方は、秘所からは大量の愛液を漏らし、それは太ももを伝いシーツを汚している。

「ああ、お願い、早く。・・挿れて!挿れて!イかせて・・・」

サレは、薬で乱れるクレアを仰向きに寝かせ、愛液でぬるぬるになった秘部にモノをあてがい・・・
正上位で、反動をつけ一気に最奥まで貫く。
「はあぁぁぁぁああああああああああぁぁぁぁっ・・・おっきい・・ああ・・
あああああぁぁぁん」
やっと奥までイッキに貫かれたクレアは、待ち望んだ快感に歓喜の声を上げる。
そして、足をぴんと伸ばし一気に絶頂を迎えた。
「んあっ・・あっ・ああ・・ああああああああああああああっ」

「あああああっっ」
その瞬間私の瞼の中にチカッチカッと火花が散り、体が快感の渦に飲み込まれた。
自分の意志とは無関係に体がひどく痙攣し、体の中心から脳髄に、大量の快感が強制的に
とめどなく送られ、何も考えられない。
 五感のすべてより性の快感が上回り、耳は完全に聞こえない。
「はっくああ・・・くぁはぁはぁ・・はあはあ・・ああ・・あ」
チカッ、チカッ。その時、快感の爆発の余韻に体を痙攣させるクレアの瞳に、再び火花が走る。
『眩しい・・・また光が見える。』
しかしその光はクレアの中で発生した光ではなかった。

カシャカシャ。ようやく耳がそんな音をとらえた。
「な・・に・・・?」
「ふふ。カメラは珍しい?まぁ君みたいな貧乏人が一年働いたって買えない代物だから仕方ないか」
カシャカシャ。再び切られるシャッターの眩しさに、クレアは目を細める。
「クレアちゃんがイク姿があんまりにもかわいいから、ヴェイグにも見せてあげたくてさ。」
快感による余韻でうまく脳が働いていないクレアには、言葉は音声として認識されるが、
脳の中で言葉としての意味を成さない。
しかし『ヴェイグ』というに単語に我に返る。

 ああなんて事をしてしまったの!なぜあんなことを自分から求めたのだろうと、自分を責める。
そしてそれを撮られたという事実に、恐怖と焦りを感じる。
相手はしかもそれを、ヴェイグに見せると仄めかしている!
こんな姿、ヴェイグに知られたくない・・クレアはカメラに手を伸ばすが、簡単に押さえつけられ、
さらに接合部を撮影される。
その行為はクレアに自分がつながったままだという事実を思いださせた。
「いやぁ!抜いて」自分にささる杭をを取り除こうと、暴れる。

「自分から誘っておいて今さら何を言ってるんだい?しかも挿れただけでイくなんて淫乱だねぇ。
それに自分だけ気持よくなって終わりなんてずるい・・・よ!」
サレは足を掴み、つながった部分を起点に、一気に回転させクレアを裏返しにする。
「あうっ・・ぐぅ」イったばかりで敏感な中を、えぐられクレアは呻き声をあげた。
ぬちゅ・・ぬちゅ・・ぐちゅ・・
「・・っく・・待ってまだぁ・・ひぁ・・・」
サレは訴えを無視し、機械のように正確に腰を動し始める。
そして、腰を打ちつけながら、あるいたずらを思いつく。

「クレア・・・・」
背後から突然聞こえるヴェイグの自分を呼ぶ声にクレアは驚き、一瞬混乱する。
「俺はクレアがいないと死んでしまう」
サレの口は再度甘い声でそう語りかける。その声色はあまりにもヴェイグに似ていた。
「やめて!そんな声で話かけないで!・・っあああっ」
サレはさらに腰の輸送を早めながら、ヴェイグの声で語りかける。今この声でクレアの行動を責める
事が、クレアを一番傷つける事が出来ると知っているからだ。
ぐちゅっ・・ちゅっ・ぬちゅ・・ぐちゅ・くちゅ・・性器がこすれ合い、大きな水音が響く。
その音が、更にクレアを責める。

「俺がこんなにクレアを思っているのに、クレアは誰にでも体を開くんだな・・・」
「あっく・・ちがぁぁ・・違ぁ」
ぐちゅっ・・ちゅっ・ぬちゅ・・ぐちゅ・くちゅ・・
ぐちゅっ・・ちゅっ・ぬちゅ・・ぐちゅ・くちゅ・・
「違う?こんなに濡らして・・締め付けて、いやらしい」
「違うの・・ヴェイグ・・ちがっ」
余りにも思い人に似た声色での批判と、媚薬による快感は、クレアの脳を再び麻痺させる。
必死に否定する言葉はいつしかヴェイグに向けて発せられる。

「ちがうの・・しんじてぇ・・・」

必死にヴェイグに訴えかけるクレアに、サレは腰の動きをいっそう早め、かき回す用に動かす。
ぐちゅりぐちゅりぐちゅりぐちゅり・・何度もなんども
そんな刺激に、敏感な蜜壺は耐えられず、簡単に絶頂を迎える。
何度も与えられる、えぐられるような快感にクレアはまた頭の中が白くなっていくのを感じる。

「・・あっあぁ・・ごめん・・なさ、ヴェッ・・イグ・・ああっ」
「ごめんなさい・・また、いっちゃ・・うの・私・・あっっああ・・あああ
・・なさい・・ごめんなさああああああああ」
「淫乱」
サレはあやまりながら絶頂に向かうクレアに、ヴェイグが決してクレアにかける事のないような、
とびっきり冷たい声色でそう語りかける。
そして思いっきり腰を打ち込み、自身の欲望を蜜壺の最奥に吐き出した。

「はぁはぁ・・ははは」
乾いた声でそう笑い、クレアから自身を乱暴に抜き取る。
しかしクレアはうつぶせのまま、声もあげず反応すらしない。そんなクレアの華奢な肩を掴み仰向け
にする。そして無抵抗に仰向けにされた姿を見て、サレは満足げに歪んだ笑みを浮かべる。

立て続けた快感と、あんな犯され方をしたショックで半分気絶しているのだろう。
焦点の合わない瞳は何も映していなかった。
「ははははははは」
サレは歪んだ笑みのまま、カメラを構える。そしてシャッターを切る音がこだました。


レンズには、魂の抜けた「奇麗なお人形さん」が写っていた。


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